Cubaseで使用するオーディオファイルのメリット

Cubaseで曲作りをしていると、オーディオファイルというものを使うことがあると思います。

オーディオファイルは音声を保存したり、再生したりできます。

 

これには、利用する上でいくつかメリットがあります。

しかし、はじめはなかなか分からないことも多いと思います。

 

僕も最初は、その辺りがあまりよく分からずに作曲していました。

しかし、何曲も作る中で、オーディオファイルの特徴やメリットを理解し使いこなせるようになりました。

 

オーディオファイルの特性を知っておくと、様々な場面で効率的に作業を行うことができます。

そこで今回は、オーディオファイルの特徴や、これを利用するメリットについて説明します。

 

↓記事と同じ内容を、動画でも説明しています。真ん中の再生ボタンより、ご覧下さい。

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オーディオファイルとMIDIファイルの違い

オーディオファイルのメリットを知るためには、MIDIファイルと呼ばれるファイルとの違いを知っておく必要があります。

 

MIDIファイルもオーディオファイル同様、音声を再生したり保存することができます。

ただし、MIDIファイルは音の高さや強さなどの情報の集まりで、楽譜のようなものです。

このため、実はMIDIファイルだけでは音を鳴らせません。

別途、音源を使って、「どんな音色で鳴らすか」を決める必要があります。

 

これに対してオーディオファイルは、音波の形そのものを情報として保存したものです。

このため、MIDIファイルと違って音源を指定しなくても単体で音を鳴らすことができます。

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オーディオファイルやオーディオデータのメリット

エフェクターが豊富で、操作がしやすい

オーディオファイルをCubaseで読み込んだ場合、MIDIファイルでは使えない様々なエフェクターを使うことができます。

エフェクターとは、音にいろいろな効果を与えるものです。

僕が実際に使ってみて感じたのですが、オーディオ用のエフェクターの方が、MIDI用より種類が多く操作がしやすいです。

 

これには、理由があります。

もし、あなたが実際にエフェクターを作ろうとしたとき、オーディオデータとMIDIデータではどちらの方がやりやすいと思うでしょうか。

オーディオデータの場合、データが既に音声として波形で表現されているため、エフェクターによる処理がしやすくなります。

 

一方、MIDIデータは楽譜の情報しか持たないため、音声としての加工をするイメージがつきにくいと思います。

そのため、エフェクターの処理がしにくくなると言えます。

このため、MIDI用よりも、オーディオ用のエフェクターの方が、種類や使いやすさが充実していると考えられます。

 

僕の使っているCubaseのバージョンだと、MIDI用のエフェクターは18種類なのに対し、オーディオ用はその倍以上、42種類ありました。

また、例えば音量のバラツキを押さえる「コンプレッサー」と呼ばれるエフェクターの操作画面は以下の通りです。

オーディオ用のエフェクターの方が、操作できる内容が多かったり、視覚的な操作ができたりと機能が充実しています。

 

このように書くと、何やらMIDI用のエフェクターを批判しているように思われてしまうかもしれません…。

しかし、そういうつもりは無いです。

MIDI用でしか使えない、特有のエフェクターもあります。

このため、場合によって使い分けるのがいいです。

 

パソコンへの負荷が小さくなる

オーディオファイルを使うメリットは、他にパソコンへの負荷が小さくなることが挙げられます。

 

まず、MIDIファイルで音を鳴らす場合、別途音源を立ち上げる必要があります。

このため、音源を扱うだけパソコンに負荷がかかります。

シンプルな音源の場合は、そこまで大きな負荷はかかりません。

しかし、リアルで複雑な音を出せる音源を使ったり、一度に複数の音源を使ったりすると、どんどんパソコンへの負荷が増大していきます。

 

これに対し、オーディオファイルの場合、既に音が出来上がっています。

そのため、特に処理をしなくてもすぐに音を出すことができます。

これによって、MIDIファイルを再生するより、パソコンへの負荷が小さくなることがあります。

 

リアルな音源を使ったり、一度に複数の音源を立ち上げたりしているとき、パソコンの動作が遅くなる場合があります。

処理性能の低いパソコンの場合は、フリーズしたり、最悪壊れてしまう場合があります。

僕も、実際リアルな音源を複数同時に使ったときに、パソコンを壊してしまったことがあります。

 

このようなことにならないよう、高機能なパソコンを使うか、MIDIデータからオーディオファイルに変換するなどをするといいです。

オーディオファイルに変換すれば、リアルな音もシンプルな再生処理で済みます。

また、複数の音を再生しても、やはり再生処理だけで済むのでパソコンへの負荷が小さくなります。

 

どの再生環境でも同じ音になる

MIDIファイルに対してオーディオファイルの場合、どのような再生環境でも同様の音が出せるというメリットもあります。

 

MIDIファイルは、楽譜のようなデータなので、再生環境によって音が変化します。

これは、再生環境によって使われる音源が違う場合があるためです。

 

一方、オーディオファイルの場合は、音声が波形化されているため、再生環境によって音が変化しません。

もちろん、音質の違いはあると思いますが、音そのものは同じものになります。

 

これによって、例えば自分の作った曲データを誰かに送って聴いてもらうときに、自分で聴いている音で相手に聴いてもらうことができます。

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オーディオファイルのデメリット

オーディオファイルを使う上で、デメリットもあります。

それは、MIDIファイルに比べ、ファイル容量が大きくなるということです。

 

MIDIファイルは、楽譜のようなデータしか無いので、ファイル容量が小さくて済みます。

これに対して、オーディオファイルは波形をきちんと表現する必要があるため、ファイル容量が大きくなります。

ファイル容量が大きくなると、ファイルを送信するのに時間がかかったり、保存容量が多くなったりします。

 

しかし、インターネットの発達により、大きなファイルでも短時間で送れるようになってきました。

また、パソコンの保存容量はどんどん大きくなっていっています。

このため、ファイル容量が大きくなることは、そこまで問題にならなくなってきているとも言えます。

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まとめ

ここまで説明してきたように、オーディオファイルでは様々なエフェクターが使えたり、パソコンへの負荷が小さくなったりとメリットがあります。

オーディオファイルの特徴やメリットを活かせば、効率的に音楽製作を進めることができます。

是非、試して下さい。

 

また、オーディオファイルの読み込み方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

こちらも、是非ご覧下さい。

「Cubaseの使い方【入門編】オーディオファイルの読み込み」

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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