竹林の道の奥、京都の穴場観光地「大河内山荘」の魅力

皆さんは、京都の観光名所と言えば、何を思い浮かべますか?

金閣寺や銀閣寺、清水寺などが有名どころだと思います。

これらの名所は、いつも大勢の観光客がにぎわっています。

 

しかし、京都には土日でもほとんど込まず、ゆったりと美しい緑を楽しめる穴場の観光地があります。

それは、「大河内山荘(おおこうちさんそう)」という日本庭園です。

 

そこで今回は、大河内山荘の魅力についてご紹介します。

 

大河内山荘とは?

大河内山荘は、京都市右京区嵯峨(さが)にある日本庭園です。

時代劇などで知られる俳優・大河内傳次郎(おおこうちでんじろう)さんが別荘として作りました。

 

大河内さんが活躍していた当時、映画のフィルムは時が経つと劣化してしまうため、長期保存が難しい時代でした。

これに対し、消えることの無い美しさを追求しようと、大河内さんが映画の出演料の大半を使って作り上げた庭園です。

 

なんと彼が34歳から64歳で亡くなるまで、30年間もの時間をかけて地道に造園したそうです。

 

竹林の道を抜けて

竹林の道

大河内山荘には、嵐山駅から徒歩15分ほどで到着します。

 

その途中に、「竹林の道(ちくりんのみち)」というところがあります。

実は、大河内山荘よりも竹林の道の方が有名で、多くの人で賑わっています。

 

実際に通ってみましたが、神聖な空気と、笹の葉のたなびく音に心が洗われます。

美しく幻想的な竹林を抜けた先に、ひっそりと大河内山荘の入り口が見えてきます。

 

回遊式庭園

順路を進みながら、庭園を眺められる

大河内山荘の入園料は1000円です。

最初は、「けっこうするなぁ」と感じました。

しかし、抹茶と茶菓子のチケットも含まれているので、意外とリーズナブルです。

 

大河内山荘は、回遊式庭園となっているのが見所です。

回遊式庭園とは、園内を回って鑑賞できる庭園のことです。

 

そのため、順路が決まっており、入り組んだ狭い道を登ったり降りたりします。

その途中で、美しい木々や、コケの生えた石を眺めることが出来ます。

 

迷路のような道の先、美しい京都の眺め

丘を登りきると、京都の町を一望できる

順路は、人一人がやっと通れる位の細い道を進んでいきます。

ジグザグだったり、途中で分かれ道があったり、まるで迷路のようで冒険心がくすぐられます。

 

また、「山荘」という名前の通り、斜面を登ることも多いです。

しかし坂を登りきると、京都の町を一望できる所にたどり着きます。

山に囲まれ、緑に包まれた京都の町並みは、見ていてとても癒されます。

 

さらに進むと、そばを流れる大きな桂川の渓谷の眺めが素晴らしかったです。

対岸にお寺があるのも、風情があっていいです。

桂川の渓谷の眺め

僕は土日に大河内庭園に行ったのですが、ほとんど他の人はいませんでした。

そのため、落ち着いて庭園や京都の景色を眺めることができました。

 

細部まで丁寧に手入れされている

大河内庭園に行って気が付いたのは、本当に細かいところまで、手入れが行き届いているということです。

しかも、木のきり方も、ただ一様に切りそろえるのではなく、自然な感じになっていたのがいいと思いました。

見たときの印象が、やわらかい感じになっていて、心が和むのです。

 

剪定をされている人に実際にいらっしゃいましたが、ただ木を切るのはなく、真剣な表情で作品を作っているかのようでした。

 

抹茶とお菓子が楽しめる

庭園散策の最後には、抹茶とお菓子が楽しめる茶室を利用することができます。

けっこうな山登りをしてきた後なので、一息つくことが出来ます。

 

窓の外は竹林となっており、眺めを見ているととても心が落ち着きます。

ちょっと苦い抹茶と、甘い最中のお菓子がとてもよくあって美味しかったです。

 

まとめ

ここまで説明してきたように、京都には知られざる観光地「大河内山荘」があります。

土日でもほとんど込まず、ゆったりと楽しむことができるので、オススメです。

 

是非、京都に行ったときは立ち寄ってみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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