恥ずかしい歌詞を作詞した方が、聴き手の共感を得やすい理由

歌の歌詞を書くときって、上手く書けないと、「恥ずかしい」と思うことってありますよね。

僕も作詞をし始めたときは、物凄く恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。

しかし、これまでの経験で、むしろ恥ずかしくなってしまう歌詞を書いた方が、聞き手の共感を得やすいことに気付きました。

聞き手の共感を得ることで、自分の音楽のファンができ、いっそう作品作りが楽しくなります。

今回は、なぜ恥ずかしい歌詞を書いた方が聴き手の共感を得やすくなるのか、説明します。

 

↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。

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誰もが言えないことを、敢えて書く

自分が、「こんな恥ずかしいこと書いて大丈夫かな…」と思うような内容は、他の人が言えないでいる内面の可能性があります。

他の人が内面に抱えていながら、恥ずかしくて口に出せないことを、ハッキリ言葉にされた曲を聴くと、その人から共感を得やすいです。

なぜなら、恥ずかしくて普段は周りに言えないから、自分と同じ気持ちの人を見つけられないからです。

人は誰でも、自分の気持ちを分かってくれる、同じ感情を持った人を探しています。

そのような人を見つけると、自分が感じている悩みや、恥ずかしい部分が癒されるからです。

「同じように思っている人がいた!良かった…自分だけじゃなかった!」と思って、仲間意識を感じ、孤独感が無くなって安心するからです。

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プレイボーイの方が、恋愛ソングの作詞が上手い?

例えば、恋愛をテーマにした歌の作詞をするとします。

一般的には、恋愛経験が豊富な人の方が、良い歌詞を書けると言われます。

「奥手な男に、恋愛ソングの歌詞が書けるわけがない」とさえ言われることもあります。

 

しかし、もし恋愛経験豊富な人の目線で書いた歌詞なら、奥手な人にはほとんど響かないものになります。

なぜなら、「自分とは違う世界の話だな。」と思い、共感されないからです。

 

そこで、奥手な男子の恥ずかしい恋心を描いた詞を書くとします。

例えば…

・勇気が出なくて、告白出来たのが5回目のデートだった

・口下手で緊張しすぎて、腹痛になった

・初めて手を繋いだのは23回目の花火デートの日だった

 

こんな感じで、すさまじいウブっぷりを出してみる。

ま、これ全部僕なんですけどね(笑)

 

このように、リアルで恥ずかしいエピソードを素材に、作詞をします。

普通だったら「うわっ、ダセー!!」「手なんて最初のデートで繋ぐっしょ(笑)」

と言われるかもしれません。

 

しかし、たとえこんな恥ずかしい歌詞でも、同じ境遇の人には響きます。

「自分と同じ悩みを持っている人がいた!」と思ってもらえるからです。

このように、たとえ恥ずかしくて一般受けしないような歌詞でも、響く人には響きます。

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一般受けする内容の方がいい?

とはいえ、一般受けする歌詞にした方が、より多くの人に支持されやすくなります。

しかし、一般受けしない歌詞であっても、自分が本当に表現したいものなら、ありのままに表現すべきです。

自分が本気で思っていることを歌詞に書いた方が、よりリアリティが出せて、情熱を注ぐことができるからです。

 

また、現在はインターネットやスマホが普及して、1人1人の好みが多様化してきています。

以前は、大多数の人がテレビやラジオで同じアーティストを好きになっていました。

しかし、現在は、SNSやYouTubeなど、個人の好みに合った情報を受け取れるようになりました。

このため、一般受けしない内容の歌詞や作品でも、受け入れられるようになってきています。

 

例えば、YouTubeでは、自分が普段選んで見ている動画の関連動画が表示されます。

この関連動画の表示のされ方は、人それぞれです。

ここで、個人の好みに合った動画が表示されるのです。

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一般受けしない歌詞でも、大丈夫

恥ずかしい内容の歌詞ではありませんが、一般受けしない歌詞でも人気を集めているバンドがあります。

僕の姉が大好きな、「amazarashi(アマザラシ)」というバンドです。

 

彼女は最初、YouTubeを見ていたら関連動画に、amazarashiの「自虐家のアリー」という曲が表示されているのを見つけました。

そして、何気なく動画を見てみたところ、強烈な歌詞と音楽に圧倒されたそうです。

僕も見ましたが、かなり暗く、聴いていて辛くなる歌詞です。

しかし、どうしようもない苦しい状況を敢えて表現すると、同じように苦しんでいる人の心を癒すことができます。

それは、辛い現実であっても否定することは無いと、音楽作品をもって肯定してもらえるからと思います。

下記の曲です。

是非、一度見てみてください。

彼女は「自虐家のアリー」を聴いてから、一気にamazarashiの世界にのめり込んでいきました。

 

彼女は、こんな風に言っていました。

「amazarashiは、一般受けするような、明るい歌詞を書くことは少ないけど、強烈な歌詞に引き込まれるんだ。

暗い内容もあるけど、私自信の辛かった気持ちと重なって、苦しい思いを解放してもらえたの。

amazarashiの秋田さんが描く、彼独特の世界が好き。アニメの主題歌を作ったりするけど、

あんまり一般受けする歌詞を書いてほしくないんだよね…。そのままの歌詞と音楽を作っていってほしい。」

 

彼女は、度々amazarashiのライブに行くそうですが、すごい数のファンを目の当たりにして

「一体、どこからこれだけの人が集まってくるんだろう?」と思ったそうです。

なぜなら、歌詞があまり一般受けするものでないことが多く、身の回りに自分と同じようにamazarashiが好きな人が全くいなかったからです。

 

このように、たとえ一般受けしないような歌詞だとしても、インターネットやスマホが普及した現代であれば、支持してくれる人に伝えることができます。

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まとめ

ここまで説明してきたように、敢えて自分が恥ずかしいと思うことを表現すると、共感を得られる歌詞を書くことができます。

また、インターネットやスマホが普及した現代では、たとえ一般受けしない歌詞であっても、自分と同じ感覚の人なら歌詞の良さは伝わります。

是非、自分の恥ずかしい部分も含め、表現してみてください。

 

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