ユータのDTM講座・第4回「リズムの捉え方~目指すは16分間隔の体得!~」(約32分)

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↓動画の内容をテキストでも説明しています。

音楽において、
リズムはとても大切と
よく言われます。

音楽の3要素として
・メロディ
・リズム
・ハーモニー

があります。

そのため、
「大切なんだ」
ということは

お分かりいただけると
思います。

 

僕の動画講義では、
3要素の中でも特に

・メロディ
・リズム

を最低限の基盤と
考えています。

なぜなら、
この2つでも十分に
曲が成り立つからです。

 

そして、音楽は、

リズム

メロディ

ハーモニー

の流れで発展してきたと
されています。

 

まず、打楽器のみで
構成されるリズムのみの
音楽。

和太鼓などで、奏でられる
音楽です。

 

それから、教会で
歌われる和音の無い
メロディが生まれ、

最後に複数の音を
重ねて演奏される

和音が生まれた
とされています。

このことから考えても、
音楽の根源が「リズム」で
あることは明白です。

 

それでは、そもそも
リズムとは?ということを
考えると

これは「一定の間隔や
パターンで鳴る音の
繰り返し」と言えます。

等間隔で鳴り続ける音や、
同じドラムパターンで

鳴る音がリズムと
考えていただければ
いいです。

 

これらの音からは、
心地よさ、楽しさ、安心感
やノリをもたらします。

これが、音楽の本質と
言えると思います。

 

これは、電車と、
舗装されていない
山道を走る車に

乗っているときを
比較すると
分かりやすいです。

 

電車の場合は、
線路のつなぎ目
を乗り越えるとき、

等間隔で規則的な
揺れがやってきます。

これが心地よいリズムと
なり、揺れが予測できて
安心感が生まれます。

そのため、気持ちよく
なって眠ってしまうことも
あるかと思います。

 

一方、山道を走る車は
不規則な揺れがやってくるため
予測できず、不安を感じます。

これと同じように、
リズムのある音は、

ある程度先が
予測できることから
安心感やノリが生まれるのです。

 

☆リズムの基本

音楽におけるリズムでは、
「拍(はく)」と呼ばれる

一定間隔で鳴る音が
基本となります。

 

この拍は、必ずしも音が
鳴っていなくてもよく、
音楽を聴いているときに

体でリズムを刻んだり、
感じていたらそれが
「拍」です。

これが全ての音楽の
基本中の基本です。

 

☆音楽の基本単位の「拍子」

拍に対して、一定の数の拍が
集まった「拍子(ひょうし)」
があります。

この拍子が、音楽を構成する
基本単位です。

 

音楽では、この拍子が
延々と繰り返されます。

例えば、2つの拍子が
繰り返されるのは
「2拍子」です。

これは、行進のときに
流れる行進曲は2拍子が
多いです。

 

2拍子は、大勢の人が
2本の足を合わせて
行進するため、

「イッチニッ、イッチニッ」
の掛け声で進む感じです。

 

その他、音楽では無いですが、
日本人が好きな
稲作のリズムも2拍子です。

鎌を振り上げて稲を刈るとき、
餅つきをするときなど、

「イッチニッ、イッチニッ」
のリズムがよく合います。

 

その他、代表的な拍子では
3つの拍子が繰り返される、
「3拍子」があります。

これは、教会で歌われる
賛美歌やワルツがあります。

西洋で、よく見られる
リズムですね。

 

西洋では、何事も3要素で
表現されることがあり、

「3」が完全なる
数字と言われています。

 

賛美歌は、神さまに
捧げられる歌です。

そのため、完全なる「3」を
象徴する3拍子が使われて
いたとされています。

 

☆強拍(きょうはく)と
弱拍(じゃくはく)

拍子を理解する上で
重要なのが、

「強拍(きょうはく)」と
「弱拍(じゃくはく)」が
あります。

 

強拍は、拍子の中で最初に
鳴る拍のことです。

逆に弱拍は、
それ以外の拍です。

 

強拍は、必ずしも大きな音が
鳴るわけではありません。

しかし、拍子の中で
強く感じられる拍です。

この強拍をどう感じるかで、
何拍子になるかが
決まってきます。

 

☆2拍子と4拍子

ここで、ポピュラー音楽で
広く使われている
「4拍子」の登場です。

4拍子はその名の通り、
4つの拍が1セットになった
拍子です。

4拍子は、ちょっと特徴的で、
2拍子が2つ連なった
複合的な拍子です。

 

2拍子って、
2拍ですぐに次の拍子が
やってきます。

そのため、意識は
高ぶりやすいんですが、
ちょっと展開が忙しくて

ゆったり聴いたり、楽しんで
聴いたりする音楽にはあまり
向いていないんですよね。

 

そこで、2拍子を2つ
繋いで、最初の拍を
強拍にします。

そして、最初から3つ目の
拍は中強拍(ちゅうきょうはく)
とします。

強迫→弱拍→中強拍→弱拍
の流れで拍が鳴ります。

拍の感じ方としては、
弱拍<中強拍<強拍の順で
強くなります。

 

こうなると、2拍子より少し
やわらかい感じになって、

ポピュラー音楽に
馴染みやすくなります。

そのため、4拍子は非常に
多くのポピュラー音楽で
使われています。

 

☆メロディや歌詞は、
拍子や拍に合わせて作られる

音楽は、基本となる拍と
基本単位の拍子で構成される
と説明しました。

このため、メインメロディや
歌詞はそれに合わせて作られる
のが基本です。

 

例えば、「かえるのうた」で
考えてみます。

「かえるの」←拍子1つ
「うたが」←拍子1つ

のように、歌詞として
切りの良いところで
拍子に割り当てられます。

また、歌詞の文字
1つ1つは拍と同じ
タイミングで歌われます。

 

☆4分のリズム

4拍子の場合、
拍が4つ鳴る区間は

「小節(しょうせつ)」と
呼ばれます。

 

先ほどの例では、
「かえるの」は1小節を
4つに分けているので

「4分のリズム」と
言います。

 

☆8分のリズム

4分のリズムでも
曲は作れます。

しかし、それだけだと少し
単調になってしまう
場合があります。

そのため、4分のリズムの
倍の細かさの8分のリズムが
あります。

 

例えば、
「おもちゃのチャチャチャ」
という歌。

これは、
「おもちゃのチャチャチャ」
で1小節となります。

「お・も・ちゃ・の・
チャ・チャ・チャ・●」

最後の●は休符といって、
歌わない拍です。

このように、
1小節を8つに分けるので、
8分のリズムです。

 

☆16分のリズム

8分のリズムでも曲は
作れます。

しかし、ポピュラー音楽を
作る上では、

さらにもう一段細かい、
「16分のリズム」
があり、

これを理解する
必要があります。

例えば、
「ゆかいな牧場」
という曲。

これは
「いちろうさんのまきばーでー」
という歌いだしなのですが、

ここで16分のリズムが
使われています。

 

1拍目
「い・ち・ろ・う」

2拍目
「さ・ん・の・-」

3拍目
「ま・き・ば・-」

4拍目
「でー・-・―・―」
この拍は、全て延ばして歌う。

 

この様に、1拍が4つに
分割されて、それが
4拍繋がるので

1小節が、
4拍×4で16になり、
16分のリズムとなります。

 

ポピュラー音楽の歌詞は、
ほぼ全て16分までの
リズムまでで作られています。

そのため、この細かさの
リズムまで理解できれば
いいです。

 

慣れない内は、
このリズムまで把握するのは
難しいかもしれません。

しかし、このリズムを意識して
音楽を聴いたり
曲を作ったりしていれば、

徐々にその感覚が
身に付いていきます。

 

是非、トライしてみて
ください!

 

そして、ここは本当に、
もの凄く大切な部分なので、

動画で是非ご確認ください。
実際に音を出して
説明しているので、

いっそうわかりやすいです。

 

次回の講座では、
いよいよフルコーラスの曲を
作るための、ポピュラー音楽の
構成を説明します。

 

・メジャーの曲でも
多く使われている
王道構成とは?

・王道構成の中身は、
どうなっているか、
各パートの役割は?

・どんな手順で作っていけば
いいのか?

など、詳しく説明していきます。

 

その前に、
僕が紹介する作曲方法で
最も大切といっていい

リズムの捉え方を説明した
今回の講座の内容を、
吸収しておいてください。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。