ユータのDTM講座・第5回「フルコーラスの構成と作り方」(約25分)

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フルコーラスの曲を
作るとき、王道の構成を
理解した上で進めると

とても効率的に作業を
進めることができます。

 

なぜなら、1曲の中で
繰り返されている部分が
あるため、

丸々1曲分のメロディを
考える必要が無いからです。

 

また、曲の構成の
1つ1つの役割を意識して

作曲を進めた方が、
効果的に作業を進める
ことができます。

 

それでは、フルコーラスの
構成について
見ていきましょう。

 

☆フルコーラスの構成

代表的なフルコーラスの
構成は、以下の通りです。

[1番]
イントロ
 Aメロ
 Bメロ
 サビ

[2番]
 間奏
 Aメロ
 Bメロ
 サビ

[3番]
 間奏
 Cメロ
 サビ
 アウトロ

 

2番は、ほとんど1番と
同じ構成です。

3番は、曲の中で盛り上がる
「サビ」は1番・2番と
同様のものです。

 

このように、
ある程度使いまわしが
利くので、

フルコーラス丸々違う
メロディを作る必要が
ありません。

 

次に、1番のみの、
ワンコーラスの各パートを
見ていきましょう。

各パートがどういうものか、
曲の中での役割を
知ることにより、

1曲を作曲しやすく
なります。

 

☆イントロ

イントロは、英語の
イントロダクション

(introdution=導入)
の略です。

歌が始まる前の導入部で、
曲の前奏にあたります。

 

物語で言えば、これから
ストーリーが始まるところ。

この曲はどんな曲なのか、
聴き手に示す部分です。

 

☆Aメロ

歌い出しから、曲調の変わる
Bメロに入る前の部分です。

曲全体の中で、
比較的落ち着いた雰囲気で
歌われることが多いです。

物語なら、最初の登場人物が
現れたところ。

 

☆Bメロ

最も盛り上がるサビに向け、
徐々に曲が盛り上がっていく
部分です。

Aメロから少し曲調や、
メロディの雰囲気が
変わるのが特徴です。

 

物語なら、登場人物が
増えたり、ストーリーが
展開したりして、

話が面白く
なっていく感じです。

 

☆サビ
曲の中で、一番盛り上がる
部分です。

作曲者が最も訴えたい、
表現したいところと
言えます。

 

物語なら、
最も印象的な場面。

クライマックスシーン
と言えます。

 

ここまでで、1番の
構成要素を説明しました。

1番の

・イントロ
・Aメロ
・Bメロ
・サビ

の4つが出来たら、
残るは、

・2番と3番の間奏
・3番のCメロと、アウトロ
だけです。

こう考えると、
かなり先が見えてくる
感じがすると思います。

 

☆ワンコーラスを
フルコーラスにする

1番のワンコーラスが
できたら、残る要素は
あまり多くありません。

 

さらに、
残る要素は

ワンコーラスの
要素を元に作ることが
できます。

 

このため、作ったワンコーラス
を軸に、それをフルコーラス
にするのが効率的です。

僕はこれを「フル化」
と呼んでいます。

それでは、2番以降を
作っていくポイントに
ついて説明します。

 

☆2番を作る

2番は、1番のAメロが
間奏に置き換わっただけです。

そのため、基本的に作るのは
間奏だけでいいです。

 

もちろん、2番なので歌詞を
変える必要がありますが、

メインメロディは
同じで問題ありません。

 

あとは、慣れてきたら
メロディにアレンジを
加えたり、

伴奏のアレンジを
変えてみたりすると
いいです。

 

☆2番のはじめの間奏

1番と2番を繋げる
伴奏部分です。

実はこれは、イントロの
メロディを流用しても
問題ありません。

 

このように、
ワンコーラスの要素を
流用できるんですね。

是非、あなたが好きな
メジャーアーティストの
作品を聴いてみてください。

イントロと同じメロディが
間奏に使われている例が
見つかるはずです。

 

☆3番を作る

大サビ(だいさび)
とも言われる3回目の
サビがあり、

1曲の中で、最も盛り上がる
部分です。

3番では、間奏とCメロ、
アウトロを作ります。

 

☆3番のはじめの間奏

2番と3番を繋げる
間奏部分です。

これは、2番の間奏を
使いまわしても
問題ありません。

慣れてきたら、
アレンジをしていけば
いいです。

 

ロックバンドの曲であれば、
ここでギターソロといって、

ギターがメインメロディを
演奏する場合があります。

僕は、ギターソロを
作るのが大好きです(笑)

 

この後にCメロが続きますが、
それが無い場合、

最後のサビに向けて
ガンガン曲を盛り上げて
いけると、より良いです。

 

☆Cメロ

これまで曲調から、ガラッと
イメージが変わる部分です。

最後のサビを前に、
落ち着いた雰囲気になる
ことが多いです。

 

これまでのメロディと
全く違うものにしても
いいですし、

サビなど、他のパートを
アレンジしてもいいです。

最後のサビに向けて、
曲を盛り上げていく
パートです。

 

ただし、Cメロが無い曲を
ありますので、.必ずしも作る
必要はありません。

 

☆3番のサビ

1曲の中で、
最も盛り上がる部分です。
大サビとも言われます。

基本的に、1番や2番のサビと
同じメロディです。

伴奏の楽器を追加する
などして、一層曲を
盛り上げていきます。

 

☆アウトロ

曲の終わりを表す、
伴奏部分です。

イントロと対になっている
イメージです。

 

そのため、イントロの
メロディを元に、
終わりを少し変えるだけで

アウトロを作る方法も
あります。

 

ここまでの説明を
まとめると、最低限作るべき
パートは以下の通りです。

・イントロ
・Aメロ
・Bメロ
・サビ
・間奏(2番と3番)
・アウトロ

 

ここで、間奏とアウトロは
イントロを元に作ることが
できます。

そのため、

・イントロ
・Aメロ
・Bメロ
・サビ

この4つを作ることが
できれば、あとは

ドミノ倒しのように
作っていくことができます。

 

☆ワンコーラスを作るために

さらに、ワンコーラスを
作るためのポイントを
お伝えします。

 

当たり前ではありますが、
音楽は時間の流れと
共に進んでいきます。

なので、

イントロ

Aメロ

Bメロ

サビ

の流れで進んでいきます。

 

このため、
イントロやAメロ、サビなど
を思いついたら、

その続きを作っていけば
1巡するので、ワンコーラスを
作ることができます。

例えば、イントロを作ったら、
次にAメロ、Bメロ…
のような感じです。

 

「サビを作ったら、
次が無いのでは?」
と思われるかもしれません。

しかし、サビの次の間奏を
作れば、それはイントロとしても
使うことができます。

 

このため、サビを作ったら、
イントロ、Aメロ…
という流れで作ることが
できます。

このため、
思いついたパートから
作っていくのがいいです。

 

僕も、曲のサビから
作ることがよくあります。

ただ、Bメロから作ることは
ほとんどないです。

 

Bメロは、サビに向けた
繋ぎの部分なので、

曲や歌の始まりである
イントロやAメロ

もしくは、
最も訴えかけたい

サビから作ることが
多いですね。

 

ここまで説明したように、
フルコーラスの構成を
理解して、

作曲を進めると
効率的に作業ができます。

 

各要素を作る順番も説明
していますので、

動画からもしっかり
取り入れていただければ
と思います。

 

今回はフルコーラスの
構成と作り方について
説明しました。

次回の講座では
さらに踏み込んで、
Aメロやサビなどの
1つ1つのパートの
中身がどうなっているか?

どのようにして作るのか?
を詳しく説明します。

その前に、まず今回の講座の
内容をしっかりマスターして
おいてくださいね。

 

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。