ユータのDTM講座・第11回「ギターやその他の楽器で曲を盛り上げよう!(前編)」(約36分)

↓画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。

↓動画の内容をテキストでも説明しています。

「ロックと言えば、
ギターだよね!」

そんな風に思う人は
多いのでは
無いでしょうか。

 

もちろん、ボーカルや
ドラム、ベースも
魅力的なパートです。

しかし、やはりギターって
カッコいいし、

ロックの象徴的な楽器
といえると思います。

 

しかし、ギターの打ち込みの
説明が、全15回の動画の
11回目で、

かなり後半になっているのは、
僕の講座は0から作曲する
方法を紹介しているからです。

 

作曲とは、メロディを
作ることです。

メロディを決めた段階では、
その後、同じ曲でも

あらゆるジャンルの
曲にすることができます。

これを、
「編曲(へんきょく)」と
言います。

 

編曲においては、
作曲したメロディを
曲として仕上げるために、

様々な楽器を追加したり、
特定のジャンルの曲に
仕上げたりします。

 

僕の講座の場合では、ロックの
ジャンルに仕上げることを
目標にしています。

しかし、作曲段階から説明を
しているので、応用すれば、
同じメロディでも、

ポップスにも、ジャズにも、
オーケストラ風にも
することができるのです。

 

このように、編曲を行うのは
必ず作曲した後です。

そのため、
ロックアレンジを
する上で、

最も特徴的な
楽器のギターが講座の
後半の説明となっています。

 

☆一般的なギターの役割

それでは、ギターの役割を
説明していきたいと思います。

 

一般的に、バンドでのギターの
役割は以下の2つです。

これは、バンドにギタリストが
2人いる場合の呼び方ですが、

1人だけの場合は兼任
することもあります。

 

・リードギター
メインメロディや
ギターソロ中心に演奏します。

リード(Lead)の
「主導する」という意味通り、

比較的前に出てきて、
バンドの中で目立つ
ギタリストです。

 

・リズムギター
バッキング(伴奏)中心に
演奏します。

リズムギターは
リードギターに比べ、
あまり目立たないです。

サイドギター、
セカンドギター
とも呼ばれます。

 

ただし、これらはギタリストに
対する呼び方であり、

DTMの場合、楽器演奏しない
のであれば、ギタリストは
いません。

そのため、誰が目立つ
ということもありませんので、

僕の講座では、
以下の様な呼び方を
しています。

・メロディギター
・リズムギター

それぞれ、
詳しく説明します。

 

☆メロディギター

メロディギターは僕の作曲法に
基づいて、リードギターを
呼び変えたものです。

曲の根幹であるメロディと
リズムの内、メロディに
寄り添って曲を盛り上げます。

 

そのため、メインメロディの
裏側で別のメロディの
「裏メロ」を奏でます。

また、オブリガートと呼ばれる、
メインメロディと

掛け合いを行うメロディが
使われる場合もあります。

 

☆リズムギター
リズムギターは、呼び方は
そのままです。

こちらは、メロディと
リズムの内、リズムに
寄り添って曲を盛り上げます。

バッキング(伴奏)中心の
メロディを奏でます。

リズム寄りなので、
低めの音程で、音程の変化が
少なめなのが特徴です。

ちょっと、ベースっぽい
感じですね。

 

ここまで説明した、
メロディギターと
リズムギターの位置づけは、

以下の図の様に
なります。

メロディ寄りのボーカルと、
リズム寄りのドラムの
間にベースがいます。

そして、図の上側ほど、
曲を派手に、盛り上げていく
担当になるのですが、

メロディ側で上側に
メロディギター。

リズム側の上側が
リズムギターとなります。

それでは、それぞれの
パートの打ち込みについて
見ていきます。

 

☆リズムギターの打ち込み

リズムギターは、
まずはベースのメロディを
そのままに、

全て1オクターブ
上げたメロディにします。

 

1オクターブ上は、
例えば「ド」の音なら、

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ
と上がって、次に来る
「ド」の音です。

 

ただし、ギターの音は
何もしなくても

ベースの音の1オクターブ上に
なっていることが
ありますので、

DTMの譜面はそのままで
問題ない場合があります。

 

基本はベースの譜面で
作ってみて、そこから
必要に応じて、

リズムやメロディに変化を
加えていくのがいいです。

 

☆メロディギターの打ち込み

メロディギターは
メインメロディの後ろで鳴る、
裏メロを作ります。

裏メロには、主に2つの
パターンがあります。

1つは、メインメロディに
合って、それを
引き立てるような、

短いフレーズを繰り返す
パターンです。

もう1つは、
オブリガートと呼ばれる
メロディを使うパターンです。

 

☆オブリガート
オブリガート(obbligato)は
イタリア語で助奏(じょそう)
の意味です。

メインメロディを
盛り上げるため、

掛け合いをするような
メロディとなります。

 

ギターがオブリガートを
する場合、ボーカルが歌って
いて、前面に出ている間、

あまり目立たない落ち着いた
メロディを演奏します。

 

そして、ボーカルの歌が
歌っていないときに、

入れ替わるように前面に
出てきてメインメロディを
演奏します。

そして、またボーカルの
歌が始まったときに、

入れ替わるように
落ち着いたメロディに
なります。

 

このあたりは、実際に
動画講義の打ち込みの様子を
見ていただけると

とても分かりやすいです。
是非、ご確認ください。

 

今回は、ギターの打ち込みに
ついて説明しました。

次回の講座では、ギター以外の
楽器で曲を盛り上げるときの
ポイントについて説明します。

 

ロックの曲であっても、
ときにはピアノや
バイオリン、

もしくは電子的な音など、
様々な音を使うことにより、
表現の幅が広がっていきます。

 

さらに、
楽器が増えてきたときに、
曲全体として、

バランスよく曲を
楽しめるようにするための

ポイントも合わせて
説明します。

 

その前に、
今回紹介したギターの
役割や

打ち込みについて、
マスターしておいて
くださいね。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。