マイクで歌を録音したときなど、不要な音であるノイズが入ってしまうことがあると思います。
もちろん、ノイズが入らないに越したことはありません。
しかし、再度録音ができなかったり、録音しなおしてもどうしてもノイズが入ってしまうことがあると思います。
そんなときは、Cubaseの機能で、ある程度ノイズを除去することができます。
しかし、一口のノイズ除去と言っても、様々な方法があります。
そのため、思うようなノイズ除去方法を見つけるのに時間がかかることがあると思います。
僕も、最初は意図したノイズ除去方法がわからなくて、試行錯誤していました。
しかし、今は経験上、適切な方法を身につけることができました。
そこで今回は、Cubaseにおけるノイズ除去について、2種類の方法をご紹介します。
↓記事と同じ内容を、動画でも説明しています。真ん中の再生ボタンより、ご覧下さい。
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まず、どんなノイズを取りたいのか見極める
まずは、自分がどんなノイズを取りたいのか見極める必要があります。
なぜなら、ノイズによって対策が変わってくるからです。
僕の経験上、ノイズは大きく分けて以下の2パターンに分かれます。
・ノイズが残したい音と分かれている
・ノイズと残したい音が重なっている
「残したい音」とは、例えば歌を録音した場合は、「歌声」です。
以下、それぞれのパターンについて説明します。
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ノイズが残したい音と分かれている場合
例えば歌であれば、1曲ずっと歌い続けていることはありません。
歌っているところと、歌っていない無音の部分があると思います。
本当は、何も音が鳴っていないはずなのに、小さな「プツ、プツ」としたノイズが入っている場合があります(下図)。
このように、除去したいノイズが、歌の無い本来「無音」になっている部分にある場合がこのパターンです。
このような場合は、小さな音だけ刈り取ってしまうようなノイズ除去が有効です。
具体的には、「ノイズゲート」という機能を使用します。
この機能を使うと、自分が指定した音量以下の音は、自動で無音にしてくれます。
ノイズゲートの詳しい使い方は、以下の記事にまとめています。
除去したいノイズのパターンが合っていたら、是非ご覧下さい。
注意:ノイズゲートの機能は、Cubase AIおよびLEのバージョンには含まれておりません。
「Cubaseの使い方【ミックス編・ノイズ除去】ノイズゲート」
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ノイズと残したい音が重なっている場合
上記のパターンとは違って、ノイズと残したい音が重なっている場合があります。
これは、歌で言えば、歌声の中に「シャーーーー」というノイズが入ってしまっている状態です。
この場合、先ほどの例の様にノイズゲートを使ってもノイズを除去することができません。
そこで効果的なのが、「イコライザ」というエフェクターを使う方法です。
イコライザは、周波数に対して音量を調整することができます。
周波数は、音の高さと考えてもいいです。
例えば、ある一定の高さの音に対してのみ、音量を大きくしたり小さくしたりできるのです。
ノイズというものは、一定の高さの音がずっと入っていることがよくあります。
例えば、「シャーーーーー」という音であれば、比較的高い周波数の音がずっと鳴っています。
反対に、「ブゥーーーーン」という音であれば、低い周波数の音が鳴っています。
これらのノイズは、固有の周波数を持っています。
そのため、イコライザでノイズの周波数を見つけ、その音だけ小さくします。
これによって、残したい音とノイズが重なっていても、ノイズだけ取り除くことができます。
イコライザによるノイズの除去方法については、以下の記事にまとめています。
こちらも、必要に応じて是非ご覧下さい。
「Cubaseの使い方【ミックス編・ノイズ除去】イコライザ」
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ノイズ除去は、しないで済むならやらない方がいい
今回ご紹介した方法を使えば、ある程度ノイズを取り除くことは可能です。
しかし、完全に取り除くことができるとは限りません。
また、元々の音声に加工を加えることになるため、残したい音に影響が出てしまう場合があります。
そのため、ノイズ除去をする以前に、そもそもノイズが入らないようにするのが大切です。
僕は、自宅で歌を録音しはじめたとき、最初は安い機材を使っていました。
しかし、安い機材では録音時にどうしてもノイズが入ってしまいました。
最初は、ノイズ除去をやっていました。
しかし、少なからず歌声に影響が出るし、毎回その作業で時間が取られてしまいます。
そこで、きちんとした性能を持った機材に買い換えたところ、ノイズが入らなくなりました。
具体的には、オーディオインターフェイスという録音時に必要な機材を、1万円台のものから3万円以上のもの変えたのです。
最初、きれいな音で録音できたときは、とても嬉しかったです。
必要に応じて、きちんと設備投資をしていく必要があるなと感じたときでした。
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まとめ
ここまで説明してきたように、ノイズを除去する場合、まずはどんなノイズなのか確かめる必要があります。
その上で、今回説明したような方法で対策を取っていきます。
ノイズが入らないに越したことはありません。
しかし、どうしても必要になったときは、是非試してみて下さい。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

