歌を歌うとき、曲に合わせて歌っているつもりでも、知らず知らずのうちに曲と歌がずれていってしまうことがあります。
僕も、自分では問題なく歌っているつもりでも、気がつけば歌が曲よりも先走ってしまう癖があります。
しかし、現在ではあることを意識して歌うことで、タイミングのずれがかなり少なくなりました。
それは、「裏拍(うらはく)」を意識することです。
今回は、裏拍とは何か、なぜこれを意識すると、曲とずれることなく歌えるようになるのかを説明します。
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正拍だけでリズムを取ると、ずれやすくなる
多くの音楽は、4拍子といって「イチ・ニ・サン・シ、イチ・ニ・サン・シ…」でリズムが構成されています。
このときの、「イチ・ニ・サン・シ」を「正拍(せいはく)」といいます。
また、「イチ・ニ・サン・シ」の1つ1つを、「拍(はく)」と呼び、
先頭から順に「1拍目、2拍目、3拍目、4拍目」といいます。
通常は、この正拍を意識して歌うことになります。
正拍や拍は、音楽を構成する基本単位と言えるリズムです。
ただ、正拍を意識して歌っていると、曲と歌がずれていくことがあります。
それは、多くのポップスにおいて、正拍ではないリズムに歌のメロディが当てられているからです。
つまり、「イチ、ニ、サン、シ」のタイミング以外で、歌い出しになったり、メロディが割り当てられたりしているのです。
もし、メロディが全て正拍に割り当てられていたら、「イチ、ニ、サン、シ」のタイミングで歌を歌えば良く、曲と歌がずれにくくなります。
では、正拍にメロディが当てられてるのはどのような曲かというと、代表的なのは子ども向けの童謡です。
小さな子どもには、正拍以外にメロディがあるような、複雑な曲を歌うのは難しいです。
そのため、童謡のメロディは正拍中心に割り当てられています。
しかし、正拍中心で作られた歌は、ちょっと幼稚な響きに聴こえてしまいます。
そのため、ポップスではもう少し複雑な、正拍以外にメロディが当てられる曲が作られます。
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裏拍を意識して、倍の細かさでリズムを取る
裏拍とは、正拍が「イチ、ニ、サン、シ」であるのに対し、「タン、イチ、タン、ニ、タン、サン、タン、シ」のようにリズムを取った時の「イチ、ニ、サン、シ」のことを差します。
つまり、正拍のリズムが「タン」に置き換わり、正拍と正拍の間に「イチ、ニ、サン、シ」のリズムをとる形となります。
このように、あえて裏拍でリズムを取るようにすると、必然的に通常の4拍子の倍の細かさでリズムを刻むようになります。
そのため、曲とタイミングを合わせる回数が多くなります。この結果、曲と歌がずれにくくなります。
また、裏拍からの歌い出しになっていたり、歌のメロディが裏拍に当てられている場合は、メロディのタイミングを掴みやすくなります。
このため、曲に合わせやすくなるのです。
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普段歌うときから、裏拍を意識する
裏拍を意識するのは、簡単です。
普段「タッ、タッ、タッ、タッ」のように取っているリズムを
「ン・タッ、ン・タッ、ン・タッ、ン・タッ」のようにして取るようにすれば良いです。
「タッ、タッ、タッ、タッ」は、正拍に合わせたリズムの取り方です。
これに対し、「ン・タッ、ン・タッ、ン・タッ、ン・タッ」は、「ン」の所が正拍のリズムになっています。
「ン」では、音を出さない、音楽で言う「休符」のような感じです。
正拍ではあえてリズムを取らず、1拍目と2拍目の間などの、正拍の間の裏拍でリズムを取っていくのです。
最初は、気付いたら通常の正拍のリズムに戻ってしまうかもしれません。
しかし、慣れてくると自然に裏拍でリズムが取れるようになってきます。
僕の場合、先走ってつい曲よりも早く歌を歌ってしまう癖がありました。
こういった状態を「走る」と言います。
しかし、裏拍を意識して歌ってみると、より細かく歌のタイミングを調整できるようになりました。
結果、曲と歌がずれにくく、走って歌うことが少なくなりました。
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まとめ
ここまで説明してきたように、裏拍を意識すると、曲に合わせて歌が歌いやすくなります。
ちょっと意識してやってみるだけで、かなり変わってきますので、是非試して下さい。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。