ボーカルブースを吸音材で自作!折りたたみ遮音ダンボール防音室の作り方!

皆さん、歌やカラオケは好きですか?

僕は、歌うのがとても好きです!

(本当は、歌っているときの自分の声を聞くのが好きだったりする。ナルシストか!はい、そうです。)

歌を歌っていると、「もっと上手に歌いたい!」と思いますよね。

憧れの歌手やミュージシャンのように歌えたら、と誰しも憧れを抱くと思います。

さて、歌がうまくなるためには、声を出して練習する必要があります。

しかし、家で練習するとき、特にマンション住まいの方の場合、近隣に声が漏れてしまうのは悩みの種かと思います。

そんなとき、「自宅にボーカルブースや防音室があれば…」と考える人は多いと思います。

防音室があれば、音漏れを気にせず歌の練習をすることができますからね。

僕も自宅で思い切り練習をしたいと思っていたのですが、本格的な防音室を購入するとなると、少なくとも数十万円はかかってしまうのが悩みでした。

何とか費用を抑えられないかと思い、ネットで調べるうち、防音室を安価で自作する方法があることがわかりました。

そして、ネットで仕入れた知識をもとに、7万円足らずの低コストで自作の防音室を作るに至りました。

これによって、今では好きなときに好きなだけ、思いきり練習をすることが出来ています。

そこで今回は、僕が実際に使っている防音室の全貌を説明します。

折りたたみ防音室を作ったいきさつ

僕は、社会人になってから音楽活動を始めました。

最初は自分が作った曲を、インターネットを通じて知り合った歌い手の方に歌ってもらっていました。

しかし、次第に「自分も歌ってみたいな」と思うようになり、自分で曲を作り、歌も歌うようになりました。

自分で歌うようになって思ったのは、当然ですが何度も歌の練習をしないと上手に音程を取れないし、声も出ないということです。

そしていざ練習をしようとしたとき、「どこで練習するか?」という問題にぶち当たります。

そこで、僕がたどり着いたのは、2つの選択肢でした。

1:カラオケボックスで歌う

2:がんばって防音室を作って、自宅で歌う

実際に、僕の音楽の知り合いで、歌の練習のために一人でカラオケに通っているという人はいました。

いわゆる「ヒトカラ」というやつです。

しかし、カラオケに行く場合、当然のことながら毎回お金がかかってしまいます。

さらに、カラオケボックスに行くまでの移動時間もかかります。

ですから、やはり自宅で、練習できる場があるといいなと思いました。

そして、出来れば近所迷惑にならないように防音対策もしたいと思い、考えた末自作の防音室を作ることにしました。

防音室を作るのは手間ではありますが、その分費用を抑えることが出来ます。

また僕にとって、自分で防音室を作るより、毎回カラオケボックスに行く方がよっぽど面倒だったのです。

あと、引っ越しをするときのことも想定して、簡単に折りたたんで運べるものにしたいと思い、折りたたみ式の防音室を作ろうと思ったんです。

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防音室作りで重要なこと

上記の写真は、僕が作った防音室の内観です。

防音室を作る場合、当然のことながら重要なことは防音性能です。

十分な防音性能の得るためには、防音室の壁の構造を理解する必要があります。

防音室の壁には、下記2種類の素材が必要です。

・吸音材…音を弱くする。スポンジ状の素材が一般的。

・遮音材…音を跳ね返す。厚さと重さのあるゴムの素材が一般的。

自分が発した声は、まず吸音材に当たって音量を弱められます。

次に、弱められた音は遮音材に当たり、跳ね返されます。

この組み合わせが重要で、どちらか片方だけだと十分な防音効果が得られません。

例えば、吸音材だけを使用した場合、たしかに音を弱めることが出来ます。

しかし、弱められた音は吸音材をすり抜けてしまいます。

そのため、大きな声を出すと、かなり音漏れしてしまいます。

また、遮音材だけを使用した場合、大きな声は防ぎきれないため、音が漏れてしまいます。

よって、これら二つの素材はきちんと用意する必要があります。

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時間とお金、どちらを優先するか

とにかく費用を抑えたいという方であれば、防音素材の内、吸音材については段ボールで作る方法が下記サイトで紹介されています。

http://gigazine.net/news/20120411-sound-absorbing-material/

上記のサイトの作り方の場合、吸音材や遮音材など全ての材料費でおよそ74,000円でした。

たたみ3畳の広さで、この費用はかなり低コストであると言えます。

ただし、吸音材を段ボールで作る場合、上記サイトの方法だと30cm平方のタイルを手作業で作ることになります。

防音室の製作には、数人がかりで一週間かかったようです。

また、防音室の中にエレクトーンなどの大きめの楽器の入れる場合は、広いスペースが必要となります。

しかし、僕の場合、歌うための1人分の立ちスペースがあればいいので、広さとしては0.5畳あれば十分でした。

また、自分が個人で使うための防音室の作るために、だれかに手伝ってもらうのは気がひけました。

このため、なるべく一人で作る方法を検討しました。

そのため、吸音材については市販のものを購入しました。かかった費用は35,000円でした。

防音室は一度作ってしまえば、何百回、何千回と無料で歌の練習が出来る部屋が出来ます。

現在も、毎日この防音室で歌の練習をしています。

そう考えれば、毎回カラオケボックスに通うより圧倒的に安くなります。

それに、バイトをしている学生さんでも十分支払える金額だと思います。

一応、段ボールの吸音材を自分でも作ってみたのですが、1枚作るのに1時間以上かかってしまいました。

一人用の防音室でも、100枚近く作る必要があり、毎週土日をフルに使っても半年以上かかってしまいます。

これではあまりに時間がかかるため、吸音材まで自作するのは断念しました。

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僕が作った防音室の特徴

上記の写真は、僕が作った防音室の外観です。

僕は、吸音材は市販のものを購入しましたが、壁には段ボールを使いました。

そのため、

・基本カッターとガムテープで作ることができ、加工も楽

・分解・組み立て・移動可能(分解すれば、1人で運搬可能)

・総重量約60Kg(パーツ分解時は25Kgが二つ、2.5Kgが二つ)

・作った後でも加工しやすい

など、段ボール製のメリットがたくさんあります。

自作の防音室を紹介しているサイトの多くは、壁はベニヤを使っています。

ですが、ベニヤはけっこう重いんですよね。壁1枚で20kgとかいっちゃうんです。

「いや、一回防音室作ったらそうそう動かさないでしょ」と言われそうですが、

大掃除のときとか、引っ越しのときとか、動かす場合もあります。

実際、僕は実家から出るときに防音室を分解して、引っ越し業者の男性一人で運搬してもらいました。

また、掃除をするときも簡単にずらすことが出来るのでとても便利なんです。

「耐久性は大丈夫なの?」と思うかもしれません。

しかし、軽い角材を8本支柱として入れるだけで、もう何年も問題なく使えています。

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費用と製作期間

僕が作った防音室の製作費用は約5万8千円で、内訳は下記の通りです。

一人で作って、一週間で完成しました。

・吸音材(7000円5個)     35000円

・遮音材(10m)       8640円

・段ボール          5000円

・ガムテープ         2000円

・釘             500円

・強力両面テープ       1000円

・補強用角材         1000円

・ロープ(吸音材張り付け用) 1000円

・床下用マット        1000円

・床用防音マット       1000円

・マジックテープ       500円

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作るときに注意すべきこと

一人用の防音室とはいえ、組み立てると電話ボックス大の大きさになります。

そのため、作るときはリビングなど広いスペースが必要となります。

はじめて防音室をリビングで組み立てたとき、あまりの大きさに母親は

「あんた、それどうするの…」と、絶望の表情を浮かべました。

しかし、僕が「これ、分解できるし移動も簡単なんだよー」と言うと、

「あっそうなの!」と一気にさわやかな表情になったのを覚えています(笑)

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防音性能

気になる防音性能ですが、防音室内でかなり大声を出したとしても、隣の部屋に行ってしまえばほとんど聞こえなくなります。

実際に、騒音計測アプリで計測してみました。

すると、防音室内で騒音レベルの音(80db)が、壁ひとつ隔てた隣の部屋では通常の生活音レベルの音(40db)まで軽減できていました。(dbは「デシベル」と言って、騒音レベルの単位です)

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防音室の作り方

以下、防音室の作り方について説明します。

①段ボールで壁を作る

段ボール一枚では耐久性に乏しくなるので、二枚重ねにします。段ボールは強力両面テープで張り付けます。

壁の高さは、自分の身長+30cmもあれば大丈夫です。

②出入り口をカットする

③壁の外側に支柱となる角材を張り付ける。

ガムテープで壁の外側に、角材を張り付けます。

④壁の内側に吸音材を張り付ける

段ボールと吸音材に、目打ちで穴を空け、穴にロープを通して壁に張り付けます。

出入り口となる部分はカットします。

⑤壁の外側に遮音材を張り付ける

遮音材を適切な長さにカッターで切り、強力両面テープで壁の外側に張り付けます。

出入り口となる部分はカットします。

⑥天井を作る

壁と同じ要領で、天井を作ります。

⑦床にマットをしく

⑧マットの上に防音室を組み立てる

⑨天井を乗せる

⑩防音マットをしく

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まとめ

これまで紹介したように、段ボールと市販の吸音材と遮音材を使えば、誰でも低コストで手軽に防音室を作ることができます。

防音室を一度作れば、その後は音漏れを気にすることなく何百回、何千回と無料で歌の練習をできます。

練習を積み重ねていけば、憧れのアーティストの歌唱力に近づいていくことが出来ます。

工作感覚で作ることが出来るので、どうしても自宅に防音設備が欲しい方は、是非作ってみてください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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