Cubaseで音声が再生できる、オーディオファイルがあります。
Cubaseに読み込むことによって、音声を再生したり、様々な加工をしたりできるようになります。
オーディオファイルの読み込み方には、いくつか方法があります。
しかし、最初はどんなものがあるか分からないと思います。
僕も、はじめはよく分からないまま、何となくやっていました。
しかし、いろいろ試して、いくつかの方法とそれぞれのメリットがあることが分かりました。
そこで、今回はオーディオファイルの読み込み方について、3つの方法とそれぞれの利点について説明します。
オーディオファイル読み込み前の下準備
1.Cubaseで読み込めるファイル形式にしておく
オーディオファイルを読み込む前に、Cubaseで読み込めるファイル形式になっているか確認しておきます。
読み込めるファイル形式は様々ありますが、ファイル名が「○○○.wav」のようになっていれば、「wave形式」なので問題なく読み込めます。
これは、音声情報が圧縮されていないファイル形式です。
他に、インターネットの音楽配信サービスなどでよく利用されている、ファイル名が「○○○.mp3」となっているファイル形式があります。
これは、ファイル容量が小さくなるように圧縮されている「mp3形式」です。
こちらは、Cubaseで読み込めない場合があるかもしれません。
このため、必要に応じて読み込みができる形式に変換する必要があります。
ファイル形式の変換は、様々な無料ソフトで行うことができます。
ちなみに僕は、「RealPlayer」というソフトを使っています。
2.プロジェクトファイルを作成する
Cubaseの作業の基本データである、プロジェクトファイルを作成します。
詳しい方法は、下記の記事にまとめています。
「Cubaseの使い方【入門編】プロジェクトファイルの作成・保存」
3.オーディオファイルをプロジェクトフォルダ内に配置する
次に、Cubaseに読み込むオーディオファイルを、プロジェクトフォルダ内に配置します。
プロジェクトフォルダは、自分が作曲の作業をしている曲に関するファイルが保存されるフォルダです。
プロジェクトフォルダ外のオーディオファイルを、読み込むこともできます。
しかし、その場合、誤ってファイルを消してしまったり、別のフォルダに移動してしまったりすると、Cubaseで正しく読み込めなくなってしまいます。
このため、きちんと管理ができるようにプロジェクトフォルダの中に配置します。
プロジェクトフォルダの内部は、下記のような構成になっています。
プロジェクトフォルダの構成
「Audio」という名前のAudioフォルダには、オーディオファイルが管理されます。
そのため、これから読み込むオーディオファイルは、「Audio」フォルダに配置しておくと分かりやすいです。
→無料:DTM作曲するための全てを解説した全15回・合計6時間21分のDTM講座を受け取る
オーディオファイルの読み込み方
それでは、オーディオファイルの読み込み方について、3つの方法を紹介します。
1.ドラッグ&ドロップで読み込む
まず最初に紹介するのが、一番感覚的にできるドラッグ&ドロップでCubaseに読み込む方法です。
ドラッグ&ドロップは、オーディオファイルをクリックしてつかんで(ドラッグ)、Cubase上で離す(ドロップ)する方法です。
この方法だと、細かいメニューの選択やクリックが最小限で済みます。
僕は、何でも感覚的にやっちゃうタイプなので、よくこの方法でやっています。
まず、下記のように読み込むファイルがあるフォルダを開いておきます。
下記のように、Cubaseの画面のとなり辺りで開くとやりやすいです。
ウィンドウの上端をクリックした状態で、丁度いい位置に画面を移動させましょう。
次に、読み込むファイルをクリックし、そのまま下記のように赤枠内の余白のところまで移動させます。
そして、クリックを離します。
そうすると、以下のような画面が出てくることがあります。
「Cubaseに読み込んでいいですか?」と聴かれているので、素直に「OK」を押します。
そうすると、下記のようにオーディオファイルが読み込まれます。
このとき、オーディオファイルを編集するためのオーディオトラックが自動的に作成されます。
赤枠内が、作成されたオーディオトラックです。
この方法で読み込むと、Cubase側でクリックを離した所から、音声ファイルがスタートします。
このため、下記のように途中から音声をスタートさせることもできます。
これは例えば、曲の途中でピンポイントで効果音を鳴らしたいときなどには、曲の途中に音声を差し込めるので便利です。
2.メニューから読み込む
先ほどの方法だと、Cubaseにファイルをドロップするとき手元がずれると、音声の開始位置をうまく指定できない場合があります。
そんなときは、縦線のカーソルであらかじめ音声の開始位置を指定して、メニューから読み込む方法が便利です。
まず、音声を開始したい場所に縦線のカーソルを合わせます。
画面上部の小節番号が書かれている、下記赤枠のところで、音声を開始した場所をクリックします。
下記の例では、1小節目の一番最初を指定しています。
そうすると、縦線のカーソルがその場所に移動します。
次に、下記の通り、画面上部のメニューから「ファイル(F)」→「読み込み(L)」→「オーディオファイル…(A)」を選択します。
そうすると、下記のようなファイルの選択画面が表示されます。
赤枠内をクリックして、読み込むオーディオファイルがあるフォルダに移動します。
作業しているプロジェクトフォルダの「Audio」フォルダに移動
次に、下記のように読み込むファイルを選択し、「開く」をクリックします。
以下の画面が出たら、素直に「OK」を押します。
そうすると、下記のように縦線のカーソルで指定した位置から音声がスタートします。
3.メニューから読み込む(オーディオトラックあり)
先ほどの方法だと、既に別のオーディオファイルを読み込んでいた場合、そのオーディオトラックを選択していると、そこにオーディオファイルを二重に読み込んでしまいます。
そんなときは、事前に新たなオーディオトラックを作成しておき、空のトラックを選択しておくといいです。
その状態で、先ほどの「2.メニューから読み込む」でオーディオファイルを読み込みます。
そうすることで、二重にオーディオファイルを読みこまずに済みます。
まず、オーディオトラックを作成します。
下記赤枠内の余白で右クリックし、「オーディオトラックを追加…」を選択します。
次に、下記の画面が出てきます。
赤枠一番左は、追加するトラック数です。
これは、「1」のままでOKです。
その隣の「構成」は、基本的にステレオ音声の「Stereo」になっていればOKです。
後は、「トラックを追加(a)」を選択します。
もし、左右で音の差が無いモノラル音声にしたい場合は、「Mono」を選びます。
トラックを追加すると、下記のように空のオーディオトラックが追加されます。
この状態で、オーディオトラックが選択されています。
このまま、先ほどの「2.メニューから読み込む」でオーディオファイルを読み込めば、OKです。
→無料:DTM作曲するための全てを解説した全15回・合計6時間21分のDTM講座を受け取る
まとめ
ここまで説明してきたように、オーディオファイルの読み込み方にはいくつかの方法があります。
その場の状況に合わせて、やり方を変えてみると、けっこう効率的にできて良いと思います。
是非、試してください。
僕のサイトではこの記事以外にも、Cubaseの操作方法について詳しく解説した記事を数多く掲載しています。
ただ、個別の記事を読んでいてもなかなか全体の流れはつかみづらいと思います。
そこで、
僕のサイトに載っている知識やテクニックを、順番に見ていくだけで学ぶことができる
Cubaseで思い通りの音楽を作るための合計15本の動画レッスンを無料でプレゼントしています。
5年以上の時間をかけて僕が培った、DTMの作曲ノウハウをすべて説明した、他にはない大ボリュームの動画レッスンとなっています。
僕自身、専門的な音楽の勉強や楽器演奏の経験の無いところから、社会人になって作曲ができるようになりました。
そのため、一切経験がない方でも安心して見ることができる内容になっています。
作曲に興味をお持ちでしたら、是非チェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。