Cubaseのドラム打ち込み!ドラムマップによる入力方法【Drum map/キューベース】

ドラムパートって、通常のメロディの打ち込みと勝手が違うところがあるため、最初は戸惑うこともあると思います。

僕も最初、ドラムパートの打ち込みがよく分からず、手探りでやっていました。

しかし、現在は何曲も作曲する中、ドラムパートの打ち込みが上手くできるようになりました。

今回は、ドラムパートの打ち込みや、ドラムマップやドラムエディターという便利な機能について説明します。

↓記事と同じ内容を、動画でも説明しています。真ん中の再生ボタンより、ご覧下さい。

作曲の魔術師になれる秘密の無料動画レッスン(全15回)

ドラムパートの打ち込み

まず、ドラムパートの打ち込みについてですが、これは通常の楽器の打ち込みと大きく違うところがあります。

 

通常の楽器の場合は、音程の変化のあるメロディを打ち込んでいく形となります。

しかし、ドラムパートの場合は音程の変化が無いため、音名そのものに楽器が割り当てられています。

 

音名は、作曲ソフトでは「C1、D1、E1、F1、G1、A1、B1」などと表されているものです。

これは、「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」に対応します。

 

「C」などの書き方は、アメリカ式の音名(おんめい、音の名前)表記です。

作曲ソフトでは、アルファベットの後の数字が大きいほど、音程が上がり、数字が小さいほど音程が下がります。

また、「ドレミ…」の方は、イタリア式表記です。

多くの作曲ソフトでは、アメリカ式表記が使われています。

アメリカ、強いですね!

         

ドラムは、ドラムセットと呼ばれる様々な楽器が一緒になったものです。

そのため、音名毎にドラムセットに入っている楽器が割り当てられています。

「C1」は「バスドラム」、「D1」は「スネアドラム」といった具合です。

また、音名によっては何も楽器が割り当てられていないものもあります。

これは、全ての音名の数分、ドラムセットの楽器の数が無いからです。

ドラムパートの詳しい打ち込み方など、DTM作曲のすべてを解説した全15回・合計6時間21分の無料のDTM講座を受け取る。

便利なドラムマップ

ドラムマップの入力画面

音名によって楽器の音が変わったり、何も割り当てられていなかったりすると、何がどうなっているのかイマイチわからないですよね。

僕も最初は手探りで、「C1の音はバスドラムか」などと、音を鳴らして確認していました。

 

しかし、それぞれの音名に何の楽器が割り当てられているのか、一覧で確認しながら打ち込むことができる機能があります。

それが、ドラムマップです。

また、ドラムマップによってドラムを打ち込む画面のことを、「ドラムエディター」と言います。

ドラムパートの詳しい打ち込み方など、DTM作曲のすべてを解説した全15回・合計6時間21分の無料のDTM講座を受け取る。

 標準的なドラムマップ「GM Map」

ドラムマップは、自分で作ることも出来ますが、標準で入っているものもあります。

それが、「GM Map(ジーエムマップ)」というものです。

「GM」とは、「General MIDI(ジェネラル・ミディ)」の略です。

これは簡単に言うと、MIDI音源のメーカー間で標準化された、MIDIにおける音色の割り当ての規格です。

MIDIは、電子楽器で通信をするための規格であり、打ち込みのデータを保存するときの規格でもあります。

 

MIDI音源のメーカー毎に、好き勝手にドラムの楽器の割り当てをすると、違うメーカーの音源を切り替えたときに意図しない音になってしまいます。

GM Mapはそのために作られた、標準のドラムマップと言えます。

 

MIDIには、チャンネルと呼ばれる複数の楽器を識別できるものがあります。

MIDIでは、10チャンネルがドラムパートの専用チャンネルとなっています。

これは、ドラムパートは他の楽器と毛色が違うので、分かりやすくするためと思います。

そのため、GM Mapを使うときは、MIDIの10チャンネルを使用します。

ドラムパートの詳しい打ち込み方など、DTM作曲のすべてを解説した全15回・合計6時間21分の無料のDTM講座を受け取る。

 ドラムマップの使い方

以下、Cubaseでのドラムマップの使い方を説明します。

MIDIトラックを作る

打ち込みができる状態にする

まず、上記の様にドラムパートの打ち込みができる状態にしていおきます。

以下の記事を参考に、打ち込みを行うための「MIDIトラック」を作成します。

トラックは、Cubaseで打ち込みや編集を行う単位です。

下記の記事の手順と、変える必要がある部分は、次に説明します。

Cubaseの使い方【入門編】MIDIトラック

音色の設定

今回は、GM Mapを使って説明をしていきます。

GM Mapの場合は、打ち込み時にMIDIの10チャンネルを使います。

 

そのため、音源の設定時、下記のように10チャンネルを使用します。

音源の選択時は、検索キーワードに「drum」と入れると該当する音色が出てきます。

ここでは、「[GM 134]Rock Kit」を選んでみます。

音色によっては、GM Mapと割り当てが一致していないものがあります。

ですが、「[GM ○○]△△」のような音色は、同じGM準拠で作られているので、GM Map通りの楽器割り当てになっています。

MIDIトラックのチャンネル設定

また、MIDIトラックは下記のように10チャンネルを指定しておきます。

本当は、この設定をしていなくても、GM Mapの方で勝手に10チャンネルにしてくれます。

ですが、混乱しないように、統一しておくのがオススメです。

自分でドラムマップを作る場合は、特にチャンネルを意識する必要はないです。

 

ドラムマップが使える状態にする

次に、下記のように「ドラムマップなし」と表示されているところをクリックします。

そうすると、選択できるドラムマップが出てきます。

はじめは、元々用意されている「GM Map」しかありません。

ここで、GM Mapを選択します。

そうすると、先ほど「ドラムマップなし」となっていたところが、下記のように「GM Map」と表示されます。

これで、ドラムマップを使う準備ができました。

 

ドラムエディターを開く

次に、下記のようにMIDIイベントをダブルクリックして開きます。

そうすると、下記のように「ドラムエディター」というドラム打ち込み専用の画面が表示されます。

上記の様に、左側に音名があり、その隣に対応する楽器名が表示されています。

右側は、打ち込みをするところです。

 

ドラムエディターで打ち込む

ドラムエディターで打ち込みをするときは、上記の様に画面左上のツールの中から、ドラムスティックのアイコンをクリックします。

通常の打ち込みだと、鉛筆マークですが、ドラムエディターの場合はドラムスティックなのでご注意!

僕は最初、「どれでやるんだ?」とけっこう迷いました(笑)

 

次に、下記の枠内をクリックして、スナップをオンにしておきます。

こうしておくと、区切りのいいところで打ち込みができるようになります。

スナップがオフになっていると、中途半端なところで打ち込まれてしまうので、ご注意!

 

次に、スナップボタンの右隣の「クオンタイズボタン」をクリックします。「Q」と書かれているところです。

そうすると、下記のようにどの位の幅で打ち込みをしていくかが選べます。

ここでは、1/4としてみます。

この場合は、1小節を4分割して打ち込むという意味です。

自分が打ち込みをしたい間隔を、選びましょう。

 

通常の打ち込みでは、ノートには音の長さを指定することができます。

しかし、ドラムパートは打楽器がメインなので、長さというものがありません。

そのため、打ち込み時の設定でクオンタイズのみ設定ができるのです。

通常は、クオンタイズとノート長(音の長さ)を指定する必要があります。

 

あとは、通常と同じように打ち込んでいくことができます。

ドラムエディターの場合は、下記の様な赤いひし形マークのノートが表示されます。

通常の打ち込みの画面では、ノートは以下のような長方形です。

 

赤いひし形のノートをもう一度ノートをクリックすると、これを消すことができます。

ノートを消す場合、消しゴムツールもありますが、この方が便利です。

 

また、下記赤枠内の余白部分をクリックすると、ノートを打ち込まずにどんな音が鳴るか確かめることができます。

こちらも、必要に応じて使ってみてください。

 

便利な打ち込み方法

ドラムパートは、同じリズムで打ち込みをすることがとても多いです。

連続して同じ音を打ち込むときに、便利な方法があります。

ドラムスティックを選んだ状態で、上記のように、打ち込みを始めたいところでクリックします。

そして、クリックしたまま、右にスライドします。

そして、打ち込みを終えたいところで離します。

 

そうすると、打ち込みたい音だけ、クオンタイズで設定した間隔で、連続で打ち込んでくれます。

また、打ち込んだところに、同じ動作をすると逆に連続でノートを消すことができます。

これ、けっこう便利なので、是非使ってみてください!

ドラムパートの詳しい打ち込み方など、DTM作曲のすべてを解説した全15回・合計6時間21分の無料のDTM講座を受け取る。

まとめ

ここまで説明してきたように、ドラムマップを使うと、とてもドラムパートの打ち込みがしやすくなります。

是非、試してください。

 

僕のサイトではこの記事以外にも、Cubaseの操作方法について詳しく解説した記事を数多く掲載しています。

ただ、個別の記事を読んでいてもなかなか全体の流れはつかみづらいと思います。

そこで、

僕のサイトに載っている知識やテクニックを、順番に見ていくだけで学ぶことができる

Cubaseで思い通りの音楽を作るための合計15本の動画レッスンを無料でプレゼントしています。

 

5年以上の時間をかけて僕が培った、DTMの作曲ノウハウをすべて説明した、他にはない大ボリュームの動画レッスンとなっています。

僕自身、専門的な音楽の勉強や楽器演奏の経験の無いところから、社会人になって作曲ができるようになりました。

そのため、一切経験がない方でも安心して見ることができる内容になっています。

作曲に興味をお持ちでしたら、是非チェックしてみてください。

無料のDTM講座を受け取る

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

関連ページ