Cubaseで打ち込みをするとき、クオンタイズとノート長を適切に設定することで、効率的に作業を進めることができます。
クオンタイズは音符を打っていく間隔で、ノート長は音符の長さを表します。
どちらも、時間の長さを表すものですが、これを設定するときにいろんな種類のものがワッと出てきます。
ワッと出てくる
そのため、「それぞれ、どういう意味なの?」と思われるかもしれません。
僕も、最初はこの分数の羅列の意味がよく分からず、理解するのに苦労しました。
そして、現在はこれらの意味をしっかりと把握することができるようになりました。
いくつもの種類がありますが、大きく分ければ3種類しかありません。
そのため、その3つを押さえればすっきり理解することができます。
そこで今回は、Cubaseで打ち込みをする際に必要な、クオンタイズやノート長の意味や3つの種類について説明します。
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クオンタイズとノート長の意味
クオンタイズとノート長は、上記のように打ち込みをするときの画面上部に表示されているものです。
上記赤枠内の「Q」と書いてあるとこがクオンタイズ値で、「L」がノート長です。
クオンタイズは、音符の入力間隔を決めるものです。
ノート長は、入力した音符の音が鳴り続ける時間を表します。
基本的にそれぞれ、「1/○」という分数の形で表されます。
分子の1は1小節の長さを表し、これを何等分に分けるかという意味です。
1小節は、4拍子なら4拍入る、音楽の構成単位です。
「1/4」なら、1小節を4等分にした長さということです。
一番左の「スナップ」は、クオンタイズで決めた幅に沿って入力するためのスイッチって感じです。
例えば、クオンタイズ値を「1/4」にすると、下記のように「1小節の4分の1」ずつの間隔で音符が入力できるようになります。
一方、ノート長は音符の長さを決めるものです。
こちらも、クオンタイズと同様、「1/○」という表現を使います。
例えば、下記のノート長は「1/1」です。
1小節を1分割…というか分割してないですね。
1小節の間、ずっと音が鳴り続けます。
下記の例は、ノート長を「1/4」の場合です。
このとき、1小節を4等分する長さで音符が入力されます。
下記の例は、ノート長が「1/8」の場合です。
「1/4」の半分の長さです。
クオンタイズを「1/4」で入力していくと、下記の通り、次の音符の音が鳴るまで「1/8」の間隔で隙間が入ります。
このため、音が途中で切れるので、メリハリのある音になります。
ノート長をさらに短くすれば、音を伸ばさず途中で切る、「スタッカート」という演奏を再現することができます。
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クオンタイズとノート長の3つ種類
クオンタイズとノート長の種類には、基本的に「1/○」ですが、これも含めて3つのパターンがあります。
沢山種類がありますが、以下に説明する3パターンを押さえれば理解しやすいです。
「1/○」のパターン
これは、これまで説明した、「1/1」「1/4」「1/8」などのパターンです。
このタイプは、「1/1」から始まって、それから長さがどんどん半分になっていくのが特長です。
楽譜では、4分音符などと呼ばれる音符の名前に対応します。
下記の通り、上から順に半分の長さになっていきます。
「1/1」→全音符
「1/2」→2分音符
「1/4」→4分音符
「1/8」→8分音符
「1/16」→16分音符
「1/32」→32分音符
「1/64」→64分音符
「1/128」→128分音符
8分音符から、「はた」と呼ばれるものが1つずつ増えていくのが特徴でう。
ボーカルのメロディで使うのは、「1/16」までの細かさがほとんどです。
「1/32」より細かい長さだと、歌うのが難しくなるからです。
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「1/○ 3連符」のパターン
先ほどは、1小節をどんどん半分にしていくパターンでした。
こちらは、半分ではなく、3等分を作るパターンです。
例えば、下記のように、「1/2 3連符」なら、1小節を3等分する形です。
「1/4 3連符」なら、「1/2」を3等分します。
「○ 3連符」は、「○」を2倍した長さを3等分したものになるんです。
なぜ、このように表されるかというと、これは楽譜上の音符の書き方に由来します。
それは、ある長さの3等分を表すには、その長さの半分の音符を使うようになってるからです。
具体的には、例えば1小節の3等分は、2分音符を使います。
そして、下記の通りその2分音符を3つ繋げて、「3」という数字を添えて「3連符」を作ります。
下記の通り、全音符と、2分音符を使った3連符は同じ長さになります。
このため、Cubaseの表示でも、ある長さの3等分を表すには、その半分の長さのものに「3連符」を添えるのです。
ちなみに、おそらく使う場面が無いからと思いますが、クオンタイズでは「1/1 3連符」と「1/128 3連符」がありません。
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「1/○ 符点」のパターン
このパターンは、ある長さの1.5倍を表したものです。
例えば、「1/2 符点」の場合、「1/2」の1.5倍の長さです。
つまり、「1/2」にその半分の「1/8」を足した長さとなります。
楽譜なら、符点2分音符と呼ばれます。
クオンタイズとリンクする
これは、ノート長でのみ選べるものですが、長さをクオンタイズと同じにするという意味です。
例えば、クオンタイズを「1/4」にしていたら、ノート長も自動的に「1/4」になります。
入力幅と同じ長さで、音符を打ち込んでいけるので、けっこうやりやすいです。
僕はよく、これを利用して、クオンタイズを変えて打ち込みをしています。
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まとめ
ここまで説明してきたように、クオンタイズとノート長には様々な種類の長さがあります。
ただ、大まかな系統は3つだけなので、そこを理解すれば怖くありません!
是非、ご自身の作曲に役立ててください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。