CubaseのMIDI編集方法でMIDIイベントによる便利なやり方

Cubaseで打ち込みをするときは、「MIDIイベント」というものに音符を打ち込んでいきます。

打ち込みでは通常、MIDIイベントを開いて、その中に音符を1つ1つ入力していきます。

しかし、MIDIイベントを開かずに編集すれば、まとまったメロディを一気にコピーするときに便利です。

また、感覚的にメロディを切り貼りして編集できるのも魅力です。

 

でも、最初はどんな風に使っていけばいいか、分からないと思います。

僕も最初は、どんな機能があるのか分かりませんでした。

ですが、曲作りをする中で、段々と使いこなせるようになっていきました。

 

そこで今回は、MIDIイベント単位で編集するメリットや、編集方法について説明します。

↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。

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MIDIイベントって?

MIDIイベント

MIDIイベントは上記の赤枠内のように、音符を打ち込む入れ物のようなものです。

これをダブルクリックして開くと、下記のように音符が入力できるピアノロールの画面になります。

ピアノロールの画面

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MIDIイベント単位で曲を編集するメリット

ピアノロール画面を開かずに、MIDIイベント単位で編集すると、様々なメリットがあります。

 

小節単位の編集がしやすくなる

ピアノロール画面では、1小節に端から端まで音符が入っているとは限りません。

そのため、1小節単位でまとめてコピーしようとしても、貼り付け先の位置合わせがしにくいのです。

 

一方、MIDIイベントでは、音符が入っていようが無かろうが、入れ物そのものをコピーすることができます。

そのため、小節単位でコピーするなど、編集がしやすくなります。

 

感覚的に編集しやすくなる

MIDIイベント単位で曲を編集するときは、はさみツールやのりツールで感覚的に編集できるのがいいです。

僕はけっこう、というか物凄く紙工作が好きなので、これらのツールで切って貼って並べ替えて…

という感じで編集するのはけっこう楽しいです。

 

 

複数のトラックをまとめて編集できる

トラックは、Cubaseで作曲するときの編集の単位です。

ピアノロール画面では、編集中のトラックのみ扱うことになります。

 

一方、MIDIイベントを使えば、複数のトラックを同時にコピーして、編集することができます。

これによって、例えば1番だけ複数の楽器を使って編曲できていたら、そのまま同じ構成楽器で2番、3番用にコピーできます。

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MIDIイベントを使った編集の仕方

プロジェクトウィンドウ

MIDIイベントを編集するときは、上記のプロジェクトウィンドウの画面から行います。

 

MIDIイベントを小節単位で編集するために

MIDIイベントを編集するときは、小節単位で編集できるようにしておくとやりやすいです。

そのために、カーソルの左右の移動幅を小節単位に自動補正してくれる、「スナップ機能」をオンにしておくといいです。

そして、自動補正は、小節単位で行われるようにしておきます。

スナップ機能の使い方や、詳しい設定方法は下記の記事にまとめています。

こちらも是非、ご覧下さい。

「Cubaseの使い方【入門編】曲作りの操作性を上げるスナップ機能」

 

感覚的な編集ができる、各種ツール

MIDイベントの編集で使うツールは、上記のように画面の上の方にあります。

以下、主に使用するツールについて説明します。

 

矢印ツール

矢印ツールを選ぶと、「選択モード」になります。

選択モードでMIDIイベントをクリックすると、それが選択状態になり、様々な処理をする対象になります。

 

選択モードでは、MIDIイベントをクリックしたまま左右に動かせば、左右方向に移動することができます。

これによって、メロディの固まりごと、曲の中での場所の移動ができます。

 

また、下記のように縦方向に動かすことで、同じメロディを別トラックに移動させることもできます。

音色が違うトラックにメロディを移したいときに、便利です。

 

はさみツール

はさみツールを選ぶと、MIDIイベントを分割することができます。

はさみのように、クリックした所をチョキチョキ切ってくれます。

 

例えば、下記の様に2箇所クリックすれば、MIDIイベントの途中で分けることができます。

これによって、分割したところのメロディだけ移動したり、コピーしたりすることができます。

特に、全部ではないけど一部分だけコピーして、他で使いたいときにとても便利です。

 

また、はさみツールに切り替える代わりに、矢印ツールの状態で「Alt」ボタンを押しっぱなしにすると、はさみツールと同じ状態になります。

これも、けっこう便利です。

 

のりツール

のりツールは、はさみツールと逆で、別々になっているMIDIイベントを連結することができます。

MIDIイベントは、分割すると、中身を見るときはその中の音符しか見れません。

そのため、あまりに編集しすぎてブツ切れになっていると、連続したメロディとしてMIDIファイルの中身が見れなくなります。

そこで、のりツールを使えば、MIDIイベントを1つにつないでメロディが見やすくなります。

 

使い方は簡単で、下記のように別々になっているMIDIイベントの1つをクリックします。

そうすると、1つ右側にあるMIDIイベントとくっつきます。

隙間が空いている場合は、そこも埋められます。

また、下記のように沢山のMIDIイベントがあった場合、クリック連打で1つにすることもできますが…

矢印ツールに切り替えて、下記のように全てのMIDIイベントを選択します。

この状態でのりツールに切り替え、色が変わっているMIDIイベントのどれかをクリックすると、下記のように一気に1つにできます。

これは便利だと思います!!

ジャーーーッン

 

MIDIイベントのコピー

MIDIイベントをコピーする場合は、上記の様にコピーしたいものを矢印ツールで選択し、「Ctrl」ボタンと「C」ボタンを押します。

 

次に、下記のようにコピー先のトラックを選択します。

次に、コピー先の位置をクリックして指定します。

その状態で、、「Ctrl」ボタンと「V」ボタンを押せば、指定したトラック・位置にコピーされます。

 

「Ctrl」ボタンと「D」ボタンを使った方法

コピーにはもう1つ、「Ctrl」ボタンと「D」ボタンを使ったとても便利な方法があります。

これを使えば、同じ譜面が続きやすいドラムパートの譜面のコピーがとても楽になります。

 

まず、矢印ツールでコピーしたいMIDIイベントを選択します。(コピーはしなくてもいいです)

その状態で、「Ctrl」+「D」ボタンを押します。

そうすると、先ほど選択したMIDIイベントのすぐ後ろに、連続してコピーしてくれます。

しかも、そのまま「Ctrl」+「D」ボタンを連打すれば、どんどん後ろにコピーしてくれます。

オラオラオラオラ!!

 

これは便利です!!

この場合、MIDIイベントがぶつ切りになるので、必要に応じてのりツールでつなげましょう。

 

ちなみに、ピアノロール画面でも同じように「Ctrl」+「D」でコピーができます。

しかし、その場合1小節の端から端まで音符が無いと、コピーする毎にその分ずれていってしまいます。

MIDIイベントの場合は、そのようにならないので、やりやすいです。

 

複数のトラックをまとめて編集する

複数のトラックのMIDIイベントをまとめて編集する場合は、下記のように矢印ツールで選択します。

下記のように右上から左下にマウスを移動させて、指定してもOKです。

そうすると、下記のように複数トラックのMIDIイベントをまとめて選択できます。

このようにすれば、今まで説明した移動・分割・合成・コピーを複数トラックまとめてできます。

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まとめ

ここまで説明してきたように、MIDIイベントを使うと、効率良く譜面の編集をすることができます。

是非、試してください。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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