Cubaseで再生位置を変える「スナップ機能」とは/グリッド利用法

Cubaseにスナップ機能というものがあるのを知っていますか?

スナップ機能は、左右のカーソルなどの位置を、区切りのいい所に自動で補正してくれる便利機能です。

これを使えば、曲作りのときに効率的にCubaseを操作できるようになります。

 

ただ、Cubaseを使い始めたときはどのような場面で便利に使えるのか、分からないと思います。

僕も最初は、スナップ機能についてよく分かりませんでした。

しかし、曲をいくつも作っていく中で、どんな場面で使えるものなのかよく分かっていきました。

 

そこで今回は、スナップ機能の使い方や、使用場面について説明します。

↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。

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スナップ機能とは?

スナップ機能は、Cubaseで様々な編集作業をするときに、カーソルなどの左右位置を思った位置に決めやすくなるものです。

左右方向の、位置補正機能と言えます。

 

例えば、曲の再生開始場所を決める縦棒のカーソルの位置を決めるとき、スナップ機能がオフだと下記のようになります。

画面上部の目盛りがあるところをクリックすると、その位置にカーソルが移動します。

この場合、例えば区切り良く1小節目や2小節目から再生しようとしたとき、ぴったりとした位置が合わせづらいです。

小節は、4拍子の曲なら4拍分のリズムが入る作曲の基本単位です。

 

下記のように、画面上の方にある番号は「小節番号」です。

 

そこで、スナップ機能をオンにすると、下記のようになります。

上記の様に、1小節目の区間のどこかをクリックすると、自動で1小節目の頭にカーソルが移動してくれるのです。

そのため、カーソルの位置合わせがしやすくなります。

 

スナップ機能による位置合わせは、小節単位以外に、もっと細かい単位で行うこともできます。

また、位置を揃える先や、揃え方も設定によって変えることができます。

これによって、Cubaseでの様々な編集時に効率的に作業を進められるようになります。

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スナップ機能の使い方

スナップ機能をオンにする

スナップ機能をオンにするには、上記の様な、画面上部にある「>:<」マークをクリックして点等させます。

これで、位置の自動補正がオンになります。

 

スナップのタイプを設定する

次に、上記赤枠内の、先ほどクリックしたところの右隣をクリックします。

ここでは、位置合わせのタイプを指定できます。

下記のように様々ありますが、「グリッド」を選べば問題ありません。

 

グリッドの間隔を設定する

先ほど、スナップのタイプを「グリッド」にしたので、どんなグリッド幅にするかを設定します。

これは、画面によって少しやり方が変わります。

 

プロジェクトウィンドウの場合

プロジェクトウィンドウですよ

プロジェクトウィンドウは、全体を見渡せる上記の画面です。

 

下記のように、画面の上の方にある下記赤枠内をクリックします。

スナップのタイプを設定したところの右辺りにあります。

そうすると、下記のように表示されます。

グリッドの幅は、以下の3つから選べます。

・小節

・拍

・クオンタイズ値を利用

 

■「小節」を指定した場合

小節を選ぶと、位置補正を小節単位でしてくれます。

この場合、冒頭で紹介したように、下記のようにカーソルを移動するときの位置補正をしてくれます。

他に、下記赤枠内の音符が入力されている「MIDIイベント」に対する、移動などの操作も小節単位で行われるようになります。

■「拍」を指定した場合

「拍」を選択すると、先ほどの「小節」より細かいグリッドで位置補正をしてくれます。

4拍子の曲なら、1小節が4つに分割されます。

そのため、「拍」の方が「小節」よりも4倍細かい目盛りで補正をしてくれることになります。

 

■「クオンタイズ値を利用」を指定した場合

「クオンタイズ値を使用」を選ぶと、「拍」よりもさらに細かい単位で位置補正ができます。

 

これを選んだ場合、さらに右側の方にあるクオンタイズ値を選びます。

下記赤枠内をクリックすると、クオンタイズ値を選べます。

ここで選ぶクオンタイズ値は、「1小節を何等分に分割しますか?」というものです。

例えば、上記の中で「1/4」を選べば、1小節を4等分した幅がグリッド幅となります。

この場合、4拍子なら「拍」と同じグリッド幅になります。

「1/8」なら8等分なので、「1/X」はX等分という感じです。

 

上記の画像の下の方に、ちょっとイレギュラーな「3連符」や「付点」というのもあります。

ただ、スナップのグリッド間隔としては、これらはほとんど使わなくても大丈夫です。

なので、ここでは気にする必要はありません。

 

ピアノロール画面の場合

ピアノロールの画面です

実際に打ち込みを行う、上記のようなピアノロール画面では、グリッドの幅の指定の仕方が少し変わります。

とは言っても、操作の仕方は同じです。

ピアノロール画面は、プロジェクトウィンドウより細かい、音符単位の編集をする画面です。

そのため、下記の通りグリッド幅の指定方法に、「小節」や「拍」はありません。

クオンタイズ値を使うことによってのみ、グリッド幅を指定できます。

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まとめ

ここまで説明してきたように、スナップ機能を使うと左右の位置補正が自動ででき、効率的に作業を行うことができます。

是非、試してください。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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