電車でゲロを吐いた男性にあったときの、取りうる行動パターン

電車で嘔吐する人にあったことはあるだろうか。

周りに人が居る中で、突然ゲロをするのは、

大変な迷惑行為と言える。

 

ただ、ゲロを吐いた人にあったとき、

行動パターンは人によって違ってくるようだ。

 

 

2018年11月20日の出来事。

 

俺は、東急東横線に乗っていた。

自分が座っている右斜め前に、うつむきながら座っている若い男性が居た。

 

と、次の瞬間、口から白い吐しゃ物を出し始めた。ゲロだ。

バシャバシャバシャバシャ…

 

1回目のゲロが終わると、続いて第2弾。

バシャバシャバシャバシャ…

 

数秒の後、第3弾。

バシャバシャバシャバシャ…

 

そして、ダメ押しの、第4弾…

バシャバシャバシャバシャ…

よくもまぁ、これだけのものがお腹に入っていたものだと、驚く。

 

左隣に座っていた女性は、最初は静観していたが、

最終的に嫌な顔をしながら逃げる。

まぁ、無理もない。

 

男性は、依然うつむいたまま、

席に座っていた。

 

電車が、停車駅で止まったり、動いたりすることで、

ゲロの液体が拡散していく。

それにともない、他の席にいた

サラリーマン達も避難を始める。

 

そして、男性の周りには誰も居なくなった。

 

それを見ていたある男性が立ち上がって、

拡散していくゲロの液体を、

タオル地のハンカチでふき取っていく。

 

放っておいたら、どんどん広がって、

後で清掃で大変になるからであろう。

 

 

彼は思った、

「もし、吐いているのが自分の家族なら、

他の人は立ち去りはしないだろう。」

「家族でないというだけで、

人間もゲロ同然に、臭いものとして

扱われてしまうんだな。」

 

以前の彼なら、他の人と同じように、

我関せずでその場から退散していた。

 

しかし、彼は最近、

あることをきっかけに、

自分の人生の目的を思い出した。

 

今の彼には、迷いやためらいは無く、

目の前の現実に対して冷静だった。

 

「大丈夫ですか」

吐いた男性に彼は聞く。

返事は無いが、意識はしっかりしていて、

どうやら大丈夫そうだ。

 

次の駅で、吐いた男性は下りて、

ベンチに座った。

 

ゲロを拭き取ったハンカチを

握ったまま、彼はまだ電車に乗っていた。

残ったゲロを放置できないと思っていたからだ。

 

しかし、あいにくハンカチ以外で拭き取るものは

持ち合わせていない。

さすがに、お気に入りの服でふき取るのは

ためらったようだ。

 

彼はふと座席を見ると、

吐いた男性の財布があることに気づいた。

彼はその財布を持って次の駅で降り、

駅員に状況を伝えた。

 

「1つ前の駅で、

5両目の電車で20代男性が吐き、

下りました。

その方の財布です。」

 

彼は、吐いた男性のもとに

確実に財布が戻るように、と思った。

 

「彼」の詳細


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