音楽において、作曲や作曲家はなんとなくイメージはつくと思います。
ですが、編曲や編曲家って、いまひとつどういうことで、どんな職業なのかわかりにくいですよね。
僕も以前は、作曲と編曲の違いをちゃんと知らなかったです。
ですが、曲作りをする中で、それらの違いがわかるようになりました。
さらに、僕は個人で音楽活動を行っていますが、その場合作曲と編曲の違いを意識しなくなりました。
今回は、作曲と編曲の違いや、個人で音楽活動をするなら、それらの違いを意識しなくてもいい理由について説明します。
作曲と編曲の違い
作曲と編曲はどう違うのでしょうか。
まず、作曲ですが、これは「メインメロディ(主旋律)」を作ることです。
メインメロディは、歌ものであれば、歌のメロディです。
そのため、何となく鼻唄でメロディを思い付いたとしてもそれは「作曲」であると言えます。
これに対し、編曲は「主旋律以外のメロディや楽器を追加すること」です。
例えば、メインメロディに対し、ピアノの伴奏だけつけて編曲する場合があります。
その他に、ギターやベース、ドラムパートを追加してロックバンド形式に編曲することもできます。
さらに、同じメロディであっても、多数の楽器を使ったオーケストラ風に編曲もできます。
このように、作曲は1つのメロディを作るのに対して、編曲はあらゆるジャンルの曲にすることができます。
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作曲家と編曲家が存在する理由
作曲と編曲に対して、作曲家と編曲家という職業があります。
これは文字通り、作曲や編曲専門で行う人のことです。
作曲家が編曲まで手掛けることもありますが、編曲には楽器演奏の技術や、高度な知識が求められます。
また、さまざまな音楽ジャンルの特徴に精通している必要もあります。
そのため、編曲に特化して作業を行う編曲家という職業があります。
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DTMなら作曲も編曲も1人でできる
かつては、特定のジャンルの曲に編曲する場合、実際に楽器が演奏できたり、専門的知識を持っていたりする必要がありました。
最終的に現物の楽器で演奏しなければ、曲を仕上げることができなかったからです。
しかし、現在ではパソコンで作曲を行うDTMの技術が発達して、以前よりも格段に手軽に、様々な楽器の音を使うことができるようになりました。
例えば、多数の楽器や演奏者が集まる必要があったオーケストラアレンジも、パソコン1つでできるようになったのです。
つまり、現在では作曲家が編曲の作業まで行うことが、以前よりも格段にしやすくなったのです。
このように、作曲から編曲まで1人でできるようになると、2つの作業の境目を気にする必要がなくなります。
僕も、メロディを考えてから曲として仕上げるまで、作曲と編曲を意識することはほとんどありません。
もし、違いを意識する場合があるとすれば、自分がメロディだけつくって、編曲を誰かにお願いするときです。
また、逆に誰かが作曲したメロディを、自分がアレンジする場合も同じです。
このように、DTMによって個人で作曲から編曲まで問題なく行うことができることにより、あえて編曲という作業を意識しなくても、問題はありません。
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アーティスト業と職業作曲家
ただ、編曲という作業は、様々なジャンルに曲を仕上げていくことです。
この作業をきちんと意識しなければ、同じような曲ばかり作ることになってしまうのではないかと思われるかもしれません。
もちろん、個人で音楽活動をしていく上で、様々な曲が作れた方が有利と言えます。
しかし、自分の作品を商品とする、アーティスト業をしていく場合、ある程度曲のジャンルや方向性が定まっていた方がいいです。
その方が、作る側としてやりやすいですし、聞き手としても安心して作品を楽しむことができます。
あなたの好きなミュージシャンは、大抵一定のジャンルの曲を作っていると思います。
ハードロックをつくるアーティストが、ジャズを作ることは少ないですよね。
このように、個人でアーティスト業をする場合、作曲をしようとしている段階で、曲のイメージやジャンルが一緒に考えられていると言えます。
ハードロックを作るアーティストは、「まずメロディを作曲して、それをハードロックに編曲する」というより、「ハードロックの曲を作曲する」という感じで曲を作っていることが多いと思います。
これに対し、曲の製作の依頼を受けて、お客様の要望に沿って曲作りをする職業作曲家の場合、依頼人によってどんな曲を作るのかが変わってきます。
そのため、様々な曲の要望に対応できるよう、数多くのジャンルを作ることができる編曲の力が求められます。
職業作曲家でも、一人で作曲・編曲をDTMで行うと思います。
しかし、お客様から「こんな曲でお願いします」「このメロディを使ってほしい」などと、事前に要望があります。
そのため、アーティスト業と違って先に曲のジャンルや編曲を決めてかかることは難しいです。
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グループ活動なら、合作する場合もある
僕は以前、グループで音楽活動をしていました。
そのときは、僕を含め2人の楽曲担当がいました。
基本的には、作曲から編曲まで各自1人でしていたのですが、曲によってはそれらを分担して、合作することもありました。
このように、アーティスト活動でも、複数人で合作することがあれば、作曲と編曲が分かれるケースがあります。
合作の仕方は様々で、どちらかが作曲したメロディを、編曲はもう一人がする場合や、2人ですることもありました。
自分達で作ったCDの歌詞カードなどに、クレジットといって作曲者や編曲者を明記するところがあります。
それを後から見ると、「この曲は協力して作ったなぁ。いろいろメロディを出しあっていたな~」など、楽しい思い出がよみがえります。
ときには合作をしてみるのも、自分一人では出てこないアイデアが生まれるので楽しいです。
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まとめ
ここまで説明してきたように、DTM技術が発展した今日では、一人で作曲から編曲までやりやすくなっています。
そのため、個人で活動するのであれば、あまり作曲と編曲の違いを意識する必要がありません。
ただ、誰かと合作するときには、クレジットに名前を記載するときになど、作曲と編曲の違いを考える機会はあると思います。
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