みなさんは、地元に名物のお菓子はありますか?
僕は小学生の頃、兵庫県加古川(かこがわ)市に住んでいました。
そのときに、大好きで食べていたお菓子があります。
「鹿児のもち(かこのもち)」というんですが、これがものすごく美味しいんです!
今回はその、加古川銘菓「鹿児のもち」について紹介します。
鹿の背中のような筋がトレードマーク
鹿児のもちは、小さい頃両親が買ってきたのをよく食べていました。
加古川なのに、なんで「鹿児」なのか分からなかったんですが、調べてみたら由来がありました。
その昔、日本の第12代天皇である景行天皇(けいこうてんのう)が、西の国へ征伐に行ったことがありました。
そのとき、現在の加古川付近で陣をとっていました。そして、高台である現在の日岡山から川の下流の見たとき、
「鹿の児の如し、この地を鹿児と呼ぶべし」と言われたそうです。
つまり、
「川の下流の地形が鹿の児(こども)っぽく見えるから、この地を鹿児と呼びましょう。」
という感じです。
そして、鹿児の地に流れる川は、「鹿児河」と呼ばれるようになりました。
鹿児河は現在、「加古川」と表記されるようになっています。
鹿児のもちは上側に1本の筋があるのですが、これは加古川の由来にちなんで鹿の背中をイメージしているようです。
ちなみに、こちらが本物の鹿さんです。
けっこう、背中の部分似てますよね!
まぁ、僕は32歳になってはじめてその事実を知ったんですけどね。
小さい頃はそのような由来も知らず、夢中で食べていました。
あんこも、きな粉も何も付いていない
鹿児のもちの特徴は、あんこもきな粉も何も付いていないことです。
原材料は餅粉、砂糖、水あめだけ。とてもシンプルなお餅です。
僕は小さい頃、あんこがあまり好きではありませんでした。
こしあんは、まだ大丈夫だったのですが、つぶあんは特に食感がダメだったのです。
そのためあんこ入りのまんじゅうは、母親に頼んで中のあんこをきれいに取ってもらって、周りの皮だけ食べるほどでした。(今思うとひどい、あんこを詰めた意味がない)
そんな僕だったので、鹿児のもちを初めて見たときは、「まんじゅうの白いところだけ食べ放題」とも言えるビジュアルにひどく感動しました。
食感はぷにぷにで、ちょうどいい甘さ
鹿児のもちは、とにかくぷにぷにでやわらかいです。
やわらかいお餅が好きな人は、是非食べてみてほしいです。
お餅はカリっと焼いたものと、やわらかいもので好みが分かれると思いますが、僕は断然やわらかお餅派です。
普通のお餅は煮たり焼いたりした後、時間が経つと硬くなってしまいますよね。
しかし鹿児のもちは、どんなに時間が経ってもずっとやわらかいままなのです。
そして、よく伸びます。
また、甘すぎずない、丁度いい美味しさになっています。
緑茶や麦茶など、とてもよく合います。
これだけやわらかいのに、賞味期限は2週間もあります。
けっこう日持ちするため、ゆっくり食べることができます。
職場の上司も絶賛!
久しぶりにものすごく鹿児のもちを食べたくなったので、注文して食べたのですが、味は昔と変わらず最高に美味しかったです。
ちょっと多めに頼んでしまったので、職場の人にも振舞ったのですが、これが大好評でした。
あまりの美味しさに、僕の上司が「1個だけ食べたんだけど、すごく美味しかったから、もう一回注文してくれる?」とポケットマネーをくれたほどです。また、女性の方からもとても評判がよかったです。
職場の人では僕しか知らないような、マイナーなお菓子ではありましたが、みんなに喜んでもらえたのはとても嬉しかったです。
まとめ
ここまでご紹介してきたように、加古川銘菓「鹿児のもち」は大変オススメのお菓子です。
全国から注文できますので、是非一度食べてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。