パソコンで音楽製作を行うDTMにおいて、複数の楽器を同時に鳴らしていると、それぞれの音が聞き取りにくくなることがあります。
最終的な曲に仕上げていく「ミックス」工程で、それを改善することはできますが、最初はどのようにすればいいか分からないと思います。
僕もDTMをし始めた頃、複数の楽器がごちゃごちゃと混ざってしまっていました。
そこで、一緒に活動していた友人のアドバイスを聞いたり、より聞き取りやすくする方法をインターネットで調べたりしました。
そして、現在では、複数の楽器があっても、それぞれの音がクリアに聞こえるように出来るようになりました。
そこで今回は、楽器の音を聴きやすくして、楽曲のクオリティをアップさせる方法について説明します。
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楽器の音が聞き取りにくくなる原因
そもそも、なぜ一つ一つの楽器の音が聞き取りづらくなるのでしょうか。
様々あると思いますが、主な原因としては下記の2点です。
・各楽器の音が、同じ場所から鳴っている
・各楽器の音の周波数が被っている
これらの対策について、説明します。
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各楽器の音が、同じ場所から鳴っている
一箇所に集中してるよ!
これは、各楽器の音が同じ場所から鳴っていて、聞き分けがしづらくなっているということです。
つまりバンドであれば、メンバーが全員一ヶ所に集まって、ぎゅうぎゅうの状態で歌唱や演奏をしているような状態です。
ギター・ベース・ドラムというバンドに例えるならば、ギターアンプも、ベースアンプも、ドラムも同じ場所に設置されているという状態です。
このように、音が一ヶ所に集まってしまうと、音がごちゃ混ぜに聞こえてしまいます。
また、このような状態は通常ありえません。
よって、自然な聴こえ方にならないのです。
ギターアンプ、ベースアンプ、ドラムは実際のライブでは、それぞれきちんと離れています。
そのため、ライブ会場では、自然な演奏として聴きとりやすくなります。
DTMでも、各楽器の音が発せられる場所が適切に離れているようにすれば、別々の音として聞き取りやすくなります。
そして、より自然な音として聴くことができます。
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楽器毎に前後左右の位置を決める
立ち位置を決めよう
そこで、各楽器の「パン設定」と「音量調整」を行い、楽器毎に前後左右の場所を決めてあげます。
「パン設定」は、楽器の左右の位置を決めるパラメータです。
音量調整は、楽器の音の大きさです。
音を小さくすれば、遠くから聞こえる様に聞こえます。
逆に、音を大きくすれば近くでなっているように聞こえます。
このように、音量調整をすることで、前後の位置を決めることが出来ます。
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各楽器の音の周波数が被っている
楽器の音が聞き取りづらくなるもう1つの原因は、各楽器の音の周波数が被っているというものです。
周波数とは、1秒間に波が何回振動するかを表すものです。
音は、空気が振動して伝わる現象です。
音の周波数とは、「空気が1秒間に何回振動しているか」を表すものです。
この周波数が高いほど、空気が激しく振動していることになります。
人が耳で聞くと、振動数が高い音の方が、より音程が高い音として聞こえます。
つまり、「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」と音階が上がるごとに、周波数が上がっていきます。
このように、音階によって周波数は変わってきますが、同じように楽器によっても周波数は変わってきます。
例えば、ベースはギターに比べて低い音を出す楽器です。
そのため、ベースが出す音の周波数は、ギターが出す音より全体的に低くなります。
つまり楽器毎に、大体どの辺りの周波数を出すかというものが決まっています。
そして、周波数が近い楽器が同時になっている場合、それらの楽器の音は聞き取りづらくなります。
例えば、ピアノとギターとベースがそれぞれ演奏されていれば、3つの楽器の音がよく聞こえると思います。
それぞれの楽器が主に発する周波数が、異なっているからです。
これが、もし全部ベースだったとしたら、ごちゃごちゃした音になって聞き取りにくくなると思います。
これは、似通った周波数の楽器が同時に演奏されているからです。
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楽器それぞれの周波数を決める
そこで、それぞれの楽器から出る音が、別々の周波数でうまく住み分け出来るようにします。
楽器ごとに音の周波数が違うので、何もしなくてもある程度住み分けは出来ています。
しかし、それでも他の楽器と周波数が被る部分が出てくることがあります。
そのため、周波数が被ってしまう不要な所を削ぎ落とす必要があります。
そのために重要な機能が、「イコライザー」というエフェクターです。
イコライザーを使うと、楽器の音のうち、余分な周波数の音を削ぎ落とすことが出来ます。
これによって、楽器毎にうまく周波数の住み分けをすることが出来ます。
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まとめ
ここまで説明してきたように、曲の中でそれぞれの楽器の音を聞き取りやすくするには、以下のことを意識するのが良いです。
・パン設定と音量設定によって、楽器の位置を前後左右に分散させる
・イコライザーを使って、楽器毎に周波数の住み分けを行う
これらのことを意識すれば、楽器一つ一つの音がクリアに聴こえるようになります。
そして、楽曲のクオリティはグッと上がっていきます。
是非、試して見てください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。