作曲をしようとしたとき、「Cメロ」という言葉を聞くことがあると思います。
しかし、最初は何のことかよく分からないですよね。
僕も、最初はCメロがどんなものか、全然知りませんでした。
しかし、現在は何曲も曲作りをする中で、Cメロとはどんなものか分かるようになりました。
そこで今回は、Cメロの意味や曲の中での役割、作り方について説明します。
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もくじ
Cメロは、”大サビ”の前の布石
Cメロは、ポピュラーソングにおいて、曲の終盤で最も盛り上がる「大サビ(おおさび)」の前で流れる、布石のようなメロディです。
大サビは、歌の2番の次に流れるメロディで、歌詞としては3番という感じです。
大サビの盛り上がりを、より印象的にするためにCメロが使われます。
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Cメロでは、メロディーや曲の雰囲気がガラッと変わる
Cメロでは、大サビが一層盛り上がるように、それまでの曲調と一変します。
このため、1番や2番で使われているメロディや、曲の雰囲気からガラッと変わることが多いです。
また、大サビの盛り上がりを際立たせるために、伴奏が穏やかになり、静かな曲調になることがよくあります。
これからやってくる大サビに向けた、嵐の前の静けさ…という感じです。
一般的な曲の構成では、1番は
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
となっています。
イントロで曲が始まり、Aメロで歌が始まります。
BメロはAメロから少し雰囲気が変わり、一番盛り上がるサビにつなげます。
そして、間奏を挟んで、上記の大方同じ構成で、歌詞が変わる2番が流れます。
2番が終わってから、Cメロが流れて、最も盛り上がる大サビに繋がっていきます。
曲全体で考えると、1番と2番で同じ曲調が流れて、Cメロでガラッと印象が変わり、大サビに入るという展開が多いです。
AメロでもBメロでもない、新たなメロディが流れるのでCメロと呼ばれます。
ただ、曲によってはCメロが無い曲もあります。
Cメロが無い場合、有る場合よりも、全体的な曲調の変化が少なくなります。
このあたりは、作る曲の雰囲気に合わせて変えていくといいです、
僕は、曲全体でダイナミックな変化を持たせたいならCメロあり、緩やかな変化にしたいならCメロなし、という考え方で曲を作っています。
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Cメロの作り方
ここでは、Cメロを作るときの主なパターンについて説明します。
パターンに当てはめて作曲することが、大切なわけではありません。
しかし、大筋どんなものがあるのか知っておくと、曲作りがしやすくなります。
曲によってパターンを変えれば、バリエーションを持たせることもできます。
また、よくあるパターンを知っておくと、自分がよく聴く曲がどんなパターンでCメロを作っているのか、理解するのにも役立ちます。
他のパートをそのまま使う
大サビに入る前に、AメロやBメロのメロディがそのまま入る場合があります。
メロディが同じなので、正確にはCメロとは呼べませんが、Cメロ的な位置付けで他のパートのメロディを使います。
下記のT.M.Revolutionというアーティストの「HOT LIMIT」という曲では、大サビの前にBメロと同じメロディが流れます。
テンション高めの曲なので、曲全体を通して、熱を冷まさずに駆け抜ける感じの構成になっています。
他のパートを変形させる
Cメロは、それまでの曲調と大きく変わることが多いです。
しかし、1番や2番で使われていたメロディを変形させて、Cメロが作られることがよくあります。
Aメロやサビを基本に、メロディの一部を変更してCメロにするというやり方をよく見かけます。
下記の、「GRANRODEO」というアーティストの「RIMIFIRE」という曲では、3分12秒あたりからCメロが始まります。
この曲のCメロは、サビを基本としたメロディになっています。
ただ、1番や2番のサビよりも、メロディ全体の音の高さが低くなっています。
また、メロディの終わりの方も、それまでのサビと少し違うものになっています。
そして、伴奏も穏やかなものになっています。
穏やかな曲調から一変して、最後の大サビに繋がります。
他のパートと全く違うメロディにする
これは、先程と違って、1番や2番で流れたメロディと全く違うものにするという方法です。
これによって、聴き手に「おっ」と感じさせる変化を生み出すことができます。
下記に示す、米津玄師さんの「ピースサイン」という曲が、そのようなパターンとなっています。
2分42秒辺りから流れる、「カサブタだらけ荒くれた日々が」ところがCメロです。
1番と2番で流れるAメロやBメロ、サビは音程に起伏があるメロディでした。
しかし、Cメロでは同じ高さの音が連続する、直線的なメロディとなっています。
このように、メロディのパターンを突然切り替えると、印象を変えることができます。
メロディパターンについては、下記の記事に記載していますので、こちらも参考にしてみて下さい。
「飽きさせないメロディの作り方!基本パターンを身につけよう」
複合パターン
上記で説明したパターンを複合的に使うやり方です。
下記に示す、「BUMP OF CHICKEN」というバンドの「天体観測」では、2分40秒あたりから、Cメロが始まります。
この曲のCメロは、
1番や2番とは全く違うメロディ→サビの変形→Bメロと同じメロディ
という流れで、大サビに入っていきます。
聴いていると自然な流れですが、構成を調べてみると、けっこう複雑になっていることが分かります。
こうなると、いろんなパターンが混在しているので、どこがCメロなのかと捉えるのは人それぞれ変わってきます。
細かく見ていくと、複雑に感じられますが、「大サビの前でそれまでとは違うメロディが流れる」というCメロの特徴があることには変わりありません。
Cメロが無いパターン
Cメロが無いというパターンも、けっこうあります。
下記に示す「スピッツ」というバンドの「ロビンソン」という曲では、2番のサビが終わったと思ったら、そのままサビを繰り返してクライマックスに突入します。
この曲では、曲の始まりから、割と穏やかな曲調で最後まで進みます。
聴いていると、誰もが懐かしい思い出の1ページをめくるような気持ちになる名曲です。
懐かしい記憶を思い返すときって、穏やかな気持ちになっていると思います。
そのような心情を表現するために、この曲ではCメロを入れず、必要以上に起伏がつかないようにしているとも考えられます。
メロディだけでなく、Cメロを入れるかどうかなど、曲の構成で表現を変えられるというのはとても面白いですよね!
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まとめ
ここまで説明してきたように、Cメロは大サビに入る前の盛り上げ役のような役割があります。
また、今回ご紹介した方法によってCメロを作ることができます。
是非、試してください。
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僕自身、専門的な音楽の勉強や楽器演奏の経験の無いところから、社会人になって作曲ができるようになりました。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。