皆さんはパソコンで作曲をする打ち込みで、ドラムパートを編集するときどのようにしていますか?
僕は以前、ドラムは1つの楽器だから、1トラックを使って編集していました。
トラックとは、打ち込みの編集単位となる、音が出るチャンネルです。
基本的に1つの楽器に対して1トラックを使います。
しかし、現在は打ち込みに詳しい人に聞き、複数のトラックを使うようになりました。
ドラムパートには複数のトラックを使った方が、編集がしやすくなり、クオリティの向上にも繋がります。
そこで今回は、ドラムパートをトラック分けすべき理由、その方法について説明します。
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ドラムセットは、いろんな音が出る楽器が一緒になっている
ドラムパートは、様々な打楽器が一緒になったドラムセットを再現するものです。
パソコンで音楽を作る場合、普通の楽器は音階が上がるについて音が高くなっていきます。
しかし、ドラムパートの場合は、音階に楽器の音そのものが割り当てられています。
例えばC1(ド)の音階にはバスドラム、D1(レ)の音階にはスネアドラムといった感じです。
この様に、ドラムは一見1つのものに見えて、様々な楽器が組み合わさったものです。
そして、それぞれの楽器からは異なる音がでます。
そのため、それぞれの楽器の音に対して適切な処理をするために、トラック分けをした方が効果的なミックスができます。
それでは、ドラムパートで使用できる楽器について詳しくみていきます。
1つ1つの楽器がどのようなものか理解しておけば、トラック分けした後の処理がしやすくなります。
ドラムパートに割り当てられている楽器は大まかに分けて、下記の種類の打楽器があります。
これらの楽器のひとまとめが、実際のドラムセットの基本型です。
・バスドラム
最も低い音が出る楽器です。「ドン、ドン、ドン、ドン」とリズムを刻むのに使われます。
・スネアドラム
ちょっと甲高い音が鳴るドラムです。
「ドン、タン、ドン、タン」というリズムの場合、「タン」の音がスネアドラムです。
バスドラムで作るリズムにアクセントをつける役割があります。
・タム(タムタム・フロアタム)
タムは、バスドラムとスネアドラムの間の高さの音が出る楽器です。
タムタムは高い音と低い音が出るものが二つセットになっています(上手右側の2つセットのもの)。
フロアタムはタムタムよりも低い音が出ます(上手の左端のもの)。
これらは曲の区切りでアクセントをつけるために、だんだん音が低くなっていくように連続して叩かれることが多いです。
・ハイハット
リズムを刻むときに使われるシンバルです。
「ドン、チッ、ドン、チッ、ドン、チッ、…」の「チッ」の音です。
・ライドシンバル
こちらもリズムを刻むときに使われるシンバルです。
ハイハットとの違いは、楽曲が盛り上がってきたときに使う点です。
「ライド(ride)」は「乗る」という意味なので、曲が乗ってくるときによく使われます。
・クラッシュシンバル
曲の区切りでアクセントをいれるときなどに叩く、最も派手な音がなるシンバルです。
これらが基本的なドラムセットです。
これを基本に、場合によってさらに楽器が追加されることもあります。
このように、ドラムセットは特徴や役割の違う楽器がひとまとめになっているのです。
これらの楽器の特性を理解しておけば、ミックスのときに効果的な処理を行うことができます。
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楽器の種類によってトラックを分ける
オーケストラを見ると、バスドラムやシンバルを叩く人はそれぞれ別々ですよね。
ドラムセットは、元々別々の人が演奏していた楽器を「一人でいけるんじゃない?」ということでひとまとめにしたものです。
そのため、音や性質が全く異なる楽器が混在しています。
例えば、バスドラムとシンバルの音は明らかに音が全然違いますよね。
楽器毎に音が異なるため、パソコンで様々なエフェクトをかけるのにも楽器毎にトラックを変えた方がやりやすくなります。
エフェクトとは、音に様々な効果を与えるものです。
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音の高さを意識してトラック分けする
人によってトラックの分け方はそれぞれかと思いますが、楽器を音の高さで分けていくのが分りやすいです。
具体的には、こんな感じです。
・バスドラム
・タム(タムタム、フロアタム)
・スネアドラム
・シンバル(ハイハット、ライドシンバル、クラッシュシンバル)
これで4トラックになります。
バスドラム→タム→スネアドラム→シンバルの順で音が高くなっていきます。
そのため、それぞれの音の高さを意識して、イコライザーというエフェクターをかけることができます。
イコライザーは、特定の高さの音を強調したり、抑えたりすることが出来るエフェクターです。
トラックを分けると音の高さが違う楽器毎に、イコライザをかけることが出来ます。
そのため、より柔軟に自分の作りたい音を作っていくことができます。
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楽器の特徴を意識してトラックを分ける
音の高さの他に、楽器の特徴を意識してトラックを分けることもできます。
例えば、バスドラム。バスドラムは足でペダルを踏んで音を鳴らす楽器です。
ペダルを踏むと、マレットと呼ばれるバチがドラムを叩くという構造になっています。
ペダルを踏んだあと、踏みっぱなしにすると、マレットがドラムを押さえつける形になるので、音が響かなくなります。
「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ」と、タイトな音が鳴ります。
逆に、ペダルを踏んだ後に足を上げると、叩いた余韻が響きます。
「ドオッ、ドオッ、ドオッ、ドオッ」という風に、勢いのある音が鳴ります。
このように、バスドラムは叩き方によって音が変わる特徴があります。
もちろん、他の楽器でも叩き方によって音は変わります。
この場合、余韻を響かせるかどうかの表現の違いを、コンプレッサーというエフェクターを使って再現することができます。
コンプレッサーは、音量をコントロールするエフェクターです。
今の場合、余韻の音をグッと押さえてタイトにするか、それとも響かせるかを、コンプレッサーを調節することで再現出来ます。
実際の音を作ってみたので、是非聴いてみてください。
↓タイトにしたドラム
「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ…」という感じで、歯切れのよいタイトな響きになっていると思います。
↓響かせたドラム
こちらは、先ほどと違って、「ドオッ、ドオッ、ドオッ、ドオッ…」という風に、音が響いて余韻のある感じになっていると思います。
これら2つの音は、元は同じ音ですが、コンプレッサーの値を調節することによって聴こえ方を変えています。
このような細かい調節をするためには、バスドラムのトラックが他のドラムパートから独立していなければなりません。
もし、シンバルなどとトラックが同じになっていては、バスドラムにかけたいエフェクトが他のドラムパートにもかかってしまいます。
このように、楽器の特徴を意識して、異なる効果を与えたいときはトラックを分けると便利です。
また同じバスドラムでも、曲の途中でタイトにするなど表現を変えたいときは、途中で別トラックにすることも有効です。
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まとめ
ここまで説明してきたように、ドラムパートは楽器毎にトラックを分けて編集すると便利です。
実際にやってみると、曲の仕上がりがとても変わります。
また、細かくエフェクトを変えるのも面白いです。
是非、試してください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
