DTMでエレキギターの打ち込み【cubase】/リアルな音にするコツ

僕はロック系の曲を作るのが好きなので、よくギターパートを作っています。

僕のように、楽器演奏をせずパソコン上で曲作りをするDTMで打ち込みをしていると、ある問題にぶつかります。

それは、生演奏のような迫力のある音が出せないということです。

早い話、「音がしょぼい」感じになってしまうのです。

僕も、なかなか思うように迫力のあるエレキギターの音が作れず、いつも苦心していました。

そこで、一緒に曲作りをしている友人に聞いたり、自分なりに調べたりしてみました。

その結果、現在は以前よりも聞き応えのあるギターの音を作れるようになりました。

そこで今回は、普段僕が行っているギターの音のクオリティアップ方法について説明します。

↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。

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なぜ、打ち込みの音は貧相に聞こえるのか?

打ち込みのクオリティをアップするには、そもそもなぜ「ショボい」音になってしまうのかを知る必要があります。

打ち込みが生演奏よりも貧相に聞こえてしまう原因は、「生演奏に比べて、変化が少ないから」です。

実際に楽器を演奏する場合、例えばギターであれば人間が弾く以上、音量が完全に均一になるということがありません。

また、ギターの弦の弾き方など、演奏法によって様々な変化が生まれます。

この様々な変化が、聴く時に深みとして感じられるのです。

パソコンで単純にメロディだけを打ち込んだ場合、このような深みは出しにくいです。

機械が出す音と人間が出す音で、はっきり違いがわかるものは「声」です。

例えば、機械音声の挨拶なら、「コンチニハ、ワタシノナマエハ、ユータデス」というように、単調でつまらないものに聞こえます。

これが人間がしゃべる場合、以下のように様々な変化が生まれます。

「こんにちは!わたしの名前はユータです!」(元気のいい声)

「こんにちは…。わたしの名前はユータです…。」(おとなしい声)

「こんにちは~。わたしの名前はユータです~」(ゆるい声)

このように、人間が話すと抑揚や声のトーンによって、人柄など単純な言葉の意味以上の情報が伝わってきます。

これを音楽に当てはめると、

「言葉の意味」=「メロディ」

「抑揚や声のトーン(話し方)」=「音の高さや音量の変化(演奏方法)」

となります。

つまり、打ち込みにおいては、音量や音の高さの変化に富んだものにすれば、生演奏のような深みが現れてくることになります。

エレキギターの詳しい打ち込み方については、無料で提供しているDTM講座の「第11回 ギターやその他の楽器で曲を盛り上げよう!(前編)」で詳しく解説しています。

こちらも是非、ご活用いただけれると嬉しいです!

MIDI打ち込みをリアルにするコツ

以下、打ち込みをリアルにするコツを2つご紹介します。

ベロシティなどで、音の強弱をつける

ギターの打ち込みでは、作曲ソフトによっては音符毎に「ベロシティ」という値を調節することで、音の強弱をつけることができます。

ベロシティとは、ギターの弦などを、「どれだけ勢いよく弾くか」を表す値です。

0から127まで、値を設定できます。

ベロシティの値が127だとギターの場合、力一杯弦を弾いた感じになります。

「ジャアーーーーーーン」という感じで、長く弦が響き続けたような音になります。

逆に、0に近くなるほど、弱く弦を弾く感じになります。

30位の値だと、「ジャンッ」という風にすぐに弦の響きが収まったように聞こえます。

僕の場合ハードロック系のジャンルで、細かくリズムを刻むギターの音を出すとき、ベロシティを30から40程度に設定しています。

実際にベロシティを変更して音を出しながら、自分が出したい音のイメージに合うよう調節すると良いです。

僕は、「Electri6ity(エレクトリシティ)」というエレキギターのソフトで、ベロシティを調整して生演奏に近づけた打ち込みをしています。

「Electri6ity」について詳しくは、下記の記事で紹介していますので、こちらもご覧いただければと思います。

「DTMの打ち込みでギター音源なら「Electri6ity」が凄い!!」

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音の高低をつけるために、ピッチベンドを設定する

ギターの音をより深くする方法として、ピッチベンドの調節があります。

ピッチベンドとは、音の高さを調節する値です。

この値を変更すると、例えば同じ「ド」の音であっても、微妙に音の高さを上げたり下げたりすることが出来ます。

この機能を使えば、生演奏のテクニックである「ビブラート」を表現することが出来ます。

「ビブラート」とは、長く伸ばした音の高さを、ゆらゆらと揺らすテクニックです。

ただ単に音を伸ばすと、のっぺりとした印象になります。

しかし、ビブラートをかけることにより、音に味が出てきます。

これは打ち込みでは、ピッチベンドの値を波形に変動させることで実現させることが出来ます。

僕は主にギターソロにおいて、メロディをより印象的にするために、ビブラートを使っています。

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まとめ

ここまで述べてきたように、打ち込みにおいてギターの音のクオリティを高めるには、変化を多くすることが大切です。

ギターの音を変化させるには、以下の方法が効果的です。

・ベロシティなどで、音の強弱をつける
・ピッチベンドを調節して、ビブラートをかける 

これらを実践すれば、いかにも打ち込みという感じのギターの音が、迫力あるものに変わっていきます。

是非、試してください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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