ボーカルのミックスを上手に行うコツとは?

ボーカルのミックスをするとき、なかなか思うようにできないと感じたことはありませんか?

思った通りのイメージにならなかったり、ボーカルの声が目立たず曲に埋もれてしまったり…

そのようなことに、ストレスを感じてしまうこともあると思います。

 

僕も、ボーカルのミックスには本当に苦戦しました。

自分の歌が上手くミックスできなかったり、誰かに歌ってもらったものを上手く仕上げられなかったり…

 

長い間、苦労しました。

しかし、現在は試行錯誤の上、聴きやすいボーカルのミックスができるようになりました。

 

そこで今回は、上手にボーカルをミックスする上で、僕が意識しているコツについて説明します。

 

↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。

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完成系のイメージをハッキリさせる

ボーカルのミックスをするときは、最終的にどんな声や曲になっているかのイメージをハッキリさせるといいです。

これが定まっていないと、ゴールが分からないため、いくら加工してもしっくり来ません。

自分以外の人が歌った音源をミックスするときは、特にそうです。

ミックス担当の自分と、ボーカル担当者で目指しているイメージが違っていたり、そもそも決めていなかったりするとどうしようもないです。

 

これは、美容院に行ったときに例えると分かりやすいです。

事前に美容師の方に、髪型のイメージを写真などで伝えていた方が作業がはかどります。

 

同じように、誰かからボーカルのミックス依頼が来たら、できればイラストなどでイメージをもらっておくといいですね。

それが無理なら、抽象的でもいいので、「大ホールで歌っている」「ライブハウスで歌っている」「みずみずしい感じ」など言葉で説明してもらうといいです。

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コンプレッサーで、ボーカルを前面に持ってくる

例えば、ボーカルの音を目立たせたいと思って、音量を上げるとします。

そうすると、一番声が大きくなるところが、音量の限界を越えてしまい「音割れ」を引き起こすことがあります。

もし、ボーカルの音量の幅が大きいと、音割れに阻まれてうまく音量を上げることができません。

 

そこで、コンプレッサーというエフェクトで、まずボーカルの音量変化をある程度一定にします。

エフェクトは、音に様々な効果を与えたり、加工したりするものです。

その中の1つ、コンプレッサーは、「圧縮する」という意味で、DTMでは音量を圧縮します。

 

そして、音量変化を一定にした上で、全体の音量を持ち上げます。

すると、音割れすることなく、ボーカルの声を曲の前面に持ってくることができます。

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空間系エフェクトは、センド方式で使う

ボーカルの声を響かせたり、曲の雰囲気に馴染ませたりするときに「空間系エフェクト」を使用します。

空間系エフェクトは、音がどんな場所で鳴っているのか再現したり、奥行きを表現したりできるものです。

これには、エフェクトで、音に響きや壁からの反響音を付加することで再現します。

 

このような空間系エフェクトは、もしインサート方式で使っている場合、効果をかけすぎるとボーカルが曲に埋もれてしまいます。

インサート方式とは、元の音をすべてエフェクトに通す方式です。

この方法では、空間系エフェクトのかかり具合を強くするほど、元の音が小さくなります。

音に響きを与えるエフェクトの場合、インサート方式で効果を強くしすぎると、響く音がメインになってしまいます。

そのため、ボーカルの声がぼやけて曲に埋もれてしまいます。

 

これは、人物を撮影した写真に対して、陰影をつけるエフェクトをかける場合を考えると分かりやすいです。

インサート方式は、陰影をつけるエフェクトの効果を強くするほど、人物の輪郭がボヤけて背景に埋もれてしまう感じです。

 

これに対して、空間系エフェクトをセンド方式を使うと、ボーカルの声がボヤけることなく音に響きを与えることができます。

センド方式は、元の音を2つに分岐させて、1つをエフェクトに送る方式です。

そして、エフェクトに送った音は、加工されて、再び元の音に戻って合成されます。

エフェクトに音を送って(センド)、戻ってくる(リターン)ので、センド・リターンとも呼ばれます。

 

この方式の場合、元の音はそのままで残しつつ、エフェクトにどれ位の音量で分岐した音を送るか調整できます。

これによって、エフェクトで加工された音が大きくなっても、元の音がボヤけて曲に埋もれにくくなります。

先程の、人物を撮影した写真に対して陰影をつける場合で考えると、どんなに陰影をつけても人物がボヤけなくなく感じです。

 

このように、空間系エフェクトを使う場合は、センド方式を使うことによりボーカルの存在感を保つことができます。

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エフェクトは、かけすぎないようにする

空間系エフェクトも含めてですが、エフェクトはあまりかけすぎないようにするのがいいです。

ボーカルの加工は、曲が醸し出す場所の雰囲気に合わせるために行います。

あまり強く響きを聴かせたり、効果をつけすぎたりすると、ゴテゴテした感じになりボーカルがきれいに聴こえなくなります。

 

エフェクトでボーカルの声を加工する作業は、その場にあったお化粧や服を着る「おめかし」に似ています。

その場に合っていない過度に派手な服を来たり、きついメイクをしたりすると、かえって美しさが半減してしまいます。

そのため、本人の美しさを尊重して、それを自然に引き立たせるメイクやドレスアップにするのがいいです。

 

ボーカルのミックスも同じように、基本的には元々のボーカルの声の良さを活かし、エフェクトはでしゃばらないようにするといいです。

エフェクトがかかっているのか、かかっていないのか、よく分からない位自然なかけ具合が丁度いいです。

 

ただ、曲によってはあえて強く声を響かせて、幻想的な雰囲気にする場合もあります。

しかし、そのような加工はどんな曲にも通用するわけではありません。

基本的には、「ナチュラルメイク」を意識して加工するのがいいです。

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まとめ

ここまで説明してきたボーカルのミックスのコツで、どれか1つでもいいなと思ったものがあれば、是非取り入れてみてください。

あなたのDTMスキルが、1つレベルアップし、理想的なボーカルミックスができるようになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 


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