曲を作ったとき、自分で歌えたらいいですが、他の人の方がより曲のイメージに合っているときってありますよね。
そんなとき、誰かに歌ってもらえたらいいですが、はじめはどうしたらいいかよくわからないのではと思います。
僕も、最初はそうでした。
しかし、友人がインターネットを通じて歌の依頼をしていたので、彼からどうすればいいか教わりました。
そして、失敗することもありましたが、現在では歌唱依頼の仕方がよくわかるようになりました。
そこで今回は、インターネットを通じて歌い手やボーカルの方に歌入れ・歌唱依頼する方法と、注意すべきポイントについて説明します。
↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。
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もくじ
歌入れ・歌唱依頼を受け付けているか確認する
まず、当然のことではありますが、歌唱依頼を受け付けている人を見つける必要があります。
インターネットで「歌唱 依頼」などで検索をかければ、ヒットします。
このとき、きちんとその人がブログやサイトを開設していて、歌唱依頼の募集を行っていることを確認しましょう。
例えば、動画サイトなどで有名曲のカバーを数多く投稿している人であっても、依頼を受け付けているとは限りません。
そういう方に、無理にお願いしようとして、結局駄目だった人(僕)がここにいます…。
今思えば、けっこう迷惑をかけてしまったと思います。
また、注意すべきなのは、依頼を受け付けている方の場合でも、必ず引き受けていただけるとは限らないことです。
特にアマチュアの方であれば、他に仕事を持っている場合もあるので、全ての依頼を引き受けられない場合があるからです。
僕は以前、「是非この人にお願いしたい!」と思って、きちんと歌唱依頼の募集をされていることを確認した上で、依頼をかけたことがありました。
しかし結局、「自分の方針に合っていない曲はお受け出来ません」と、お断りされてしまいました。
そのときはとても残念(というか、悔しかった…)でしたが、このようなこともあるのだなと、勉強になりました。
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依頼する歌に最大限配慮する
歌唱依頼をするときは、自分が作った歌をよく確認しましょう。
確認すべきポイントは、こんな感じです。
・息継ぎができるメロディか
・早口になりすぎているところはないか
・曲のテンポは速すぎないか
・音程のレンジが広すぎないか
要は、ちゃんと歌うことができる曲になっているかということです。
これらをチェックするのに一番簡単なのは、自分で実際に歌ってみることです。
自分が歌ってみて、息継ぎする暇が無かったり、歌いにくかったりする場合、メロディを修正する必要があります。
音程のレンジ(最低音から最高音の幅)は、1オクターブ半程度に収めると良いです。
あまりレンジが広すぎると、歌えない曲になり、相手に失礼になってしまいます。
一番下の音は「ソ」、一番上の音は1オクターブ上の「ソ」の上の「ド」の音に収めましょう(下図参照)。
男性であれば、女性より低い声が出るため、もう少しレンジを広く取れる可能性はあります。
このあたりは、下記のレンジを目安に、実際に歌い手の人とやりとりして調整してもいいと思います。
現在では、「ボーカロイド」に代表される自動歌唱ソフトが普及したため、人間では不可能な歌い方をソフトウェアにさせることもできるようになりました。
そのため、それに慣れてしまって、実際に歌えないような曲で歌唱依頼をしてしまう場合もあります。
そうなると、歌い手の方に対して失礼にあたりますので、十分注意しましょう。
僕もけっこう歌うのが難しいものを依頼したことがあり、相手側からお叱りを受けることもありました。
そういったことのないよう、くれぐれもちゃんと歌える歌なのかチェックするようにしましょう。
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歌い手/ボーカルの方とコンタクトを取る
歌唱依頼をしてみたい方を見つけることができたら、こちらからメールを送ってコンタクトを取ります。
メールの内容としては、主に以下の内容を記載します。
・挨拶と自己紹介
・歌い手の方を知った経緯
・依頼内容(曲の内容やジャンルなど)
・納期や依頼料について
・お返事の期日
例えば、こんな感じです。
こんにちは、趣味で音楽活動を行っている○○というものです。(挨拶と自己紹介)
動画サイトで△△様の投稿を拝見したのですが、とても上手だったので他の動画も見させていただきました。
特に☆☆の曲がかっこ良かったです!(歌い手の方を知った経緯)
さて、今度○月○日に行われるイベントにオリジナル曲を作って参加する予定なのですが、是非とも△△様に歌っていただけたらと思い連絡させていただきました。
「○○」という曲で、哀愁のあるロックナンバーです。
曲データを添付させていただきましたので、ご確認いただければと思います。(依頼内容(曲の内容やジャンルなど))
納期としては○月○日あたりで、依頼料は○円程度で検討しているのですが、いかがでしょうか。(納期や依頼料について)
もし、お引き受けいただけるようでしたら、○月○日までにご連絡いただければと思います。(お返事の期日)
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送付するデータ
歌い手の方にコンタクトを取るときに、送るべきデータは主にこんな感じです。
・歌なしの曲
・歌ありの曲
・ガイドメロディ版の曲
・仮歌のみのアカペラ(メインパートおよびコーラス)
・歌詞
・メトロノームの音
歌なしの曲
いわゆるカラオケ版です。これはインストゥルメンタル(instrumental)、略してインストともいいます。
この曲に合わせて歌っていただく形となります。
歌ありの曲
仮歌(かりうた)といいます。
「歌ってもらうのに、歌ありのものを送るの?」と思われるかもしれません。
しかし、歌詞だけを見て歌っても、どのように歌えばいいのかわからない場合があります。
そのため、仮の歌として歌があるバージョンを送る方が親切です。
自分で歌ってもいいですし、ボーカロイドに歌ってもらっても問題ありません。
ガイドメロディ版の曲
仮歌ではどのように歌うかはわかりますが、ハッキリと音程がつかめない場合があります。
そのため、歌のメロディを、音程がわかりやすいシンセサイザー(電子楽器のこと)などの音にしたガイドメロディ版の曲を用意します。
カラオケに行ったときの、「ガイドメロディ機能」を使ったときをイメージしていただけるといいです。
仮歌のみのアカペラ(メインパートおよびコーラス)
曲が入っていると歌が聞き取りずらい、という場合に歌だけが入ったデータを用意しておくと、また親切です。
メインパートとコーラスもあれば、2種類用意しましょう。
歌詞
歌詞については、読みにくい漢字や、何パターンか読み方がある場合は読み仮名をふっておくと良いです。
以前僕は、「汚れ(けがれ)」のつもりが「汚れ(よごれ)」となってしまったことがあります。
自分の意図をきちんと伝えるために、振り仮名を打った方が間違いありません。
こちらの不手際で歌い直しになってしまうと、歌い手の方へ失礼にあたります。
メトロノームの音
これは必要に応じて用意すればいいですが、曲と同じテンポのクリック音(チッチッチッ…という音)のデータもあるといいです。
この音があると、曲に合わせて歌いやすくなります。
曲の場面によっては、無音になったり、リズムパートがなくなったりして、タイミングがつかみづらくなることがあるからです。
これは、ドラムパートのハイハットの音などで、問題ありません。
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納期と依頼料
納期は1ヶ月から2ヶ月程度あるといいです。3ヶ月あれば、理想的です。
歌い手の方も他にやることがあったり、練習をしたりと時間がかかるからです。
逆に短納期での依頼は、断られたり、相手に嫌われたりしてしまう場合があります。
歌い手の方を尊重し、十分な期間を設けましょう。
依頼料については、アマチュアの方であれば1曲1万円程度でいいと思います。
人によっては、無償で受け付けている方もおられます。
依頼料の相場について、詳しくは下記の記事にも記載しています。
「歌い手・ボーカルの方に歌唱依頼をするとき料金の相場とは?」
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キーの調整
歌い手の方に依頼することができたら、キーの調整を行います。
「キー(Key)」とは、曲全体の音程のことをいいます。
歌う人によって、得意な音域は違います。
歌い手の方に曲を聴いてもらい、キーを確認してもらいましょう。
キーを変更する場合は、ドラムパート以外の全ての音符に対して、丸ごと音程を上げたり下げたりすればいいです。
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依頼した後の流れ
歌唱データを受け取り、依頼料を納金したら、ミックス作業を行います。
ミックスは、歌と曲のデータを、1つの曲に仕上げていく作業です。
曲が完成したら、歌い手の方に出来上がったデータを添えてお礼のメールを送りましょう。
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まとめ
歌い手の方への歌唱依頼は、このような流れで行っていきます。
是非、自分が思い描く曲のイメージに合う方を見つけてください。
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僕自身、専門的な音楽の勉強や楽器演奏の経験の無いところから、社会人になって作曲ができるようになりました。
そのため、一切経験がない方でも安心して見ることができる内容になっています。
作曲に興味をお持ちでしたら、是非チェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
