曲を作るとき、最も重要といえるのがボーカルが歌うメインメロディを作ることです。
しかし、これを作るのが一番難しいと言われています。
僕も以前、メインメロディを作るとき、うまく作ることが出来なかったり、歌いにくい曲を作ってしまったりしたことがありました。
しかし、作曲の仕方を学ぶスクールに通ったり、作曲の経験を積んだりすることで、以前よりもボーカルのメロディを作りやすくなりました。
そこで今回は、ボーカルのメロディを作る上で押さえるべき5つのポイントについて説明します。
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もくじ
ボーカルのメロディを作るポイント
16分より細かいリズムのメロディは作らない
ボーカルのメロディを作る場合は、16分(ぶ)のリズムまで意識すればいいです。
16分のリズムとは、4拍子の4倍の細かさのリズムです。
4拍子が「タン、タン、タン、タン」のリズムにであるのに対して、
16分では、「タタタタ タタタタ タタタタ タタタタ」のように、1小節の間に16回のリズムが発生します。
1小節は、4拍子で言えば、4回のリズムが発生する音楽の基本単位です。
歌のメロディを作るときは、16分の細かさまで作ることが出来れば問題ありません。
これ以上細かいリズムにしてしまうと、歌うのが難しくなってしまうためです。
息継ぎができるメロディにする
当然のことですが、息継ぎをしなければ歌うことができません。
息継ぎが少ないメロディだと、とても歌いにくくなります。
そのため、適切な部分で息継ぎを入れる必要があります。
しかし、自分が思いついたメロディをそのまま作ろうとすると、息継ぎがないメロディになってしまうことがあります。
僕も、以前は息継ぎする暇のないメロディをよく作っていました。
しかし、意識して作れば、段々と自然に息継ぎのあるメロディを作ることができるようになってきます。
そのためには、作ったメロディを小さな声でもいいので歌ってみるといいです。
それで、「ちょっと息が苦しいな」と感じるようであれば、適度にメロディが無い部分を作って、息継ぎができるようにするといいです。
音域を広くしすぎない
ボーカルのメロディを作るときは、音域を広くしすぎないようにする必要があります。
音域とは、音の高さの範囲のことです。
あまり音域を広くしすぎると、歌うのが難しくなってしまうからです。
僕は以前、このことを意識せずに作曲をして、歌い手の方に歌ってもらおうとしたところ、
一緒に活動していた友人から「これだと音域が広すぎて歌えないから、見直した方がいい。」と言われました。
そのときは、アレンジに慣れていた友人に歌いやすい曲にしてもらい、問題無く歌い手の方に歌っていただくことができました。
具体的には、音域は最大でも1オクターブ半くらいに収めた方がいいです。
1オクターブは、例えば「ドレミファソラシド」の範囲のことです。
僕が以前、歌い手の方に依頼をしていたときは、低い音は「ソ」、高い音は約1オクターブ半上の「ド」の範囲でメロディを作っていました。
低い音から、「ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」という感じです。
この範囲で、様々な女性ボーカルの方に5年間依頼をかけてきましたが、一度もトラブルになることはありませんでした。
また、一般的に男性の方が低い音が出せる分音域が広くなります。
そのため、男性ボーカルの方の場合、もう少し広く音域を取っても大丈夫と言えます。
ここまで説明してきたポイントは、「人間に取って歌いやすいメロディを作る」という考え方によるものです。
なので、自分で歌を歌ったり、誰かに歌ってもらうときに是非、意識してみてください。
一方、どのようなメロディでも問題なく歌うことができる、ボーカロイドなどのパソコンソフトに歌ってもらう場合は、
これらのポイントを無視してもメロディを作ることはできます。
オフビートメロディを取り入れる
ボーカルのメロディを作る上で、おしゃれなものや、かっこいいものにしたい場合、「オフビートメロディ」を意識するといいです。
「オフビートメロディ」とは、4拍子のリズムに乗っていないメロディのことです。
例えば、「タン、タン、タン、タン」と同じリズムの、「ドー、レー、ミー、ファー」というメロディがあるとします。
これらは全て、4拍子のリズムと同じタイミングになっています。
このようなメロディは、「オンビートメロディ」といいます。
逆に、オフビートメロディの場合は例えば、「ン・ド、ン・レ、ン・ミ、ン・ファ」のようなメロディです。(「ン」の部分は歌いません。)
このように、4拍子のリズムになっているタイミングを外して歌が入ります。
オンビートメロディは、シンプルでわかりやすいです。
そのため、童謡などによく見られます。
逆に、オフビートメロディは、大人っぽく、おしゃれな感じになります。
ポピュラー音楽の歌いだしを意識して聞いてみると、4拍子のリズムを外していることがよくあります。
これは、オフビートメロディを意識しているためです。
普通に作曲していると、オンビートメロディを多用した構成になりやすいです。
オンビートメロディの方が、オフビートメロディより思い付きやすいからです。
そのため、大人っぽいメロディにしたり、変化を持たせて聴きごたえのあるメロディにしたりするためには、意識的にオンビートを外していく必要があります。
シンプルにする
オフビートメロディを意識して、単純なメロディにしすぎないことを説明しました、
しかし、複雑にしすぎるのもよくありません。
名曲と言われるものは、ほとんどの場合メロディがシンプルです。
そのため、歌いやすく、覚えやすく、頭に残りやすいです。
また、良い曲は、思わず口ずさみたくなると思います。
よく、テレビのCMで歌が流れますが、耳にするのは10秒にも満たない場合がほとんどです。
それにも関わらず、CMで聴いた曲のことを覚えていることがあると思います。
これは、何度も同じ曲を聴くからというのもありますが、シンプルで覚えやすいメロディになっていることが大きいです。
何気なく歌ってみたくなるような曲の方が、親しまれやすく、楽しみやすいです。
「音」を「楽しむ」と書いて「音楽」です。
よりシンプルで、楽しめるメロディを心がけていければいいですね。
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ボーカルのメロディの作り方
ここまで説明してきたポイントをおさえつつ、メロディを作っていきます。
最初は、ほんの短いメロディでもいいので、口ずさみながら作ってみるといいです。
また、一般的なポピュラーソングには王道のメロディ構成があります。
具体的には、歌が始まるAメロから、曲調が変わるBメロを経て、最も盛り上がるサビに繋がっていくという構成です。
僕の場合は、よくAメロやサビなどから考えて、それにつながるメロディを数珠つなぎに作っていくようにしています。
この辺りについての説明は、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも是非、ご覧ください。
「短いメロディから、ワンコーラス→フルコーラスを作曲する流れ」
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まとめ
ここまで説明してきたように、ボーカルのメロディを作るときは、以下のことを意識するといいものを作りやすいです。
・16分のリズムまで意識する
・息継ぎを入れる
・音域を広くしすぎない
・オフビートメロディを取り入れる
・シンプルにする
これらのことを意識しながら、まずは短いメロディでいいので口ずさみながら作っていきましょう。
そのメロディの続きを作っていくことで、1曲分のメロディを作ることができます。
是非、試してください。
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作曲に興味をお持ちでしたら、是非チェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。