DTMでバンド系の曲を作るとき、避けては通れないのがドラムパートの打ち込みです。
ドラムパートは音楽で最も大切な要素と言える、リズムを担当します。
しかし、ドラムパートって一見たくさんの楽器が一緒になっています。
そのため、はじめは何がなにやら分かりにくいと思います。
僕も作曲をはじめたときは、よくわからず、何となく打ち込んでいました。
しかし曲作りをしながら、ドラムパートにはどのような楽器があるのか調べるようになりました。
その結果、どのような楽器があって、どんな役割があるのかわかるようになりました。
そして、より効率的に打ち込みができるようになったのです。
そこで今回は、ドラムパートの打ち込みをするための、楽器の構成やそれぞれの役割について説明します。
いろんな楽器がまとまったドラムセット
ドラムセットの一例
ドラムパートでは、ドラムセットと呼ばれるものをドラマーが演奏します。
ドラムセットとは、大小さまざまなドラムやシンバルが1セットになっているものです。
DTMでは、ドラムパート用に様々が楽器の音が割り当てられています。
それでは、ドラムセットの各楽器について見ていきましょう。
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バスドラム
中央にあるバスドラム
バスドラムは最も大きなドラムで、最も低い音が出ます。
以下の様に、ドラムセットの中央の足元に縱に置いてあります。
そして、「マレット」と呼ばれるバチで演奏します。
マレットは、足元にあるペダルを踏むことで動かします。
足元のペダルを踏んで、音を鳴らす
そのため、「キックドラム」とか、 単に「キック」と呼ばれることもあります。
バスドラムは、最も基本的なリズムを担当します。
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スネアドラム
ドラマーから見て左側にあるスネアドラム
スネアドラムは、バスドラムにアクセントをつける感じで叩かれます。
ドラマーから見て左手によく置かれています。
少し高めの音が出て、バスドラムとセットで基本のリズムを作ります。
スネアドラムは他のドラムと違って、底面に「スナッピー」と呼ばれる金属のワイヤーが張られています。
底面にチラッと見える線がスナッピー
これによって音が響き、独特の音がでます。
またスネアドラムは、叩き方や叩く場所によって、音が変わります。
そのため、作曲ソフトでもいろいろなスネアドラムの音が入っていることがあります。
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ハイハット
ドラマーから見て、左側に配置されているハイハット
ハイハットは、シンバルの一種でドラマーの左側によく配置されているものです。
高い音が出て、細かいリズムを刻むのに使われます。
ハイハットは、円盤状の金属であるシンバルが、上下2枚1セットになっています。
上下2枚で1セット
下側のシンバルは、上下ひっくり返った形で2つで丁度“どら焼き”のような見た目です。
ハイハットは、足元のペダルでシンバルを閉じたり開いたりできます。
開いているか、閉じているか、その状態によって音を変化させることができます。
ハイハットの音の種類について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
「ドラムの打ち込みをより自然にする、ハイハットのバリエーションについて」
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タム
中央上側と、ドラマーから見て右側にあるのがタム
タムは、曲の中でアクセントをつけるために使われるドラムで、音程差があるのが特徴です。
ドラマーの前方に配置されているのが、2つセットで「タムタム」と呼ばれるものです。
左側に配置されているタムがやや小さく高い音が出る「ハイタム」。
右側のタムが少し大きくて低い音が出る「ロータム」です。
そして、ドラマーの右側によく置かれている、さらに大きくて低い音がでるのが「フロアタム」と呼ばれるものです。
タムタムとフロアタムは、以下の図のように、音程が変わっていきます。
これらのタムは、 複数の種類のタムを連続で叩くことによって、曲の変わり目に使われる「タム回し」という演奏に使われます。
そして、主にタム回しをすることで曲の変わり目を知らせるような演奏は「フィル・イン(Fill-In)」と呼ばれます。
フィル・インは「埋める」という意味で、曲の変わり目のメインメロディの隙間を埋める役割があります。
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ライドシンバル
一番大きく、分厚いライドシンバル
ライドシンバルはドラマーの目線あたりの高さにあるシンバルです。
これもハイハット同様、リズムを刻むときに使われます。
ライド(ride=乗る)の文字通り、曲が乗ってきた時に使われること場合が多いです。
ハイハットと違い、シンバルの中で最も大きく分厚いです。
そのため、少し落ち着いた感じの音が出ます。
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クラッシュシンバル
ライドシンバルと同じくらいの高さにあるクラッシュシンバル
クラッシュシンバルはタム同様、曲のアクセントに使います。
クラッシュ(crash=衝突)の意味どおり、激しい音が鳴ります。
クラッシュシンバルは、タムを鳴らした後や、シーンの切り替わりに使うことが多いです。
また、曲の途中でもアクセントとしてときどき鳴らすこともあります。
ただし、あまり多用してしまうとうるさくなってしまいます。
そのため、丁度いいさじ加減を意識して、使うと良いです。
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まとめ
ここまで説明してきたように、ドラムセットの各楽器の役割を意識すると、実際の作曲や打ち込みでイメージがしやすくなります。
是非、意識してみてください。
また、実際にこれらの楽器の役割を意識して打ち込みをするときの手順も、下記の記事で解説しています。
こちらも是非、ご覧いただければと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。