作曲をするとき、「そのジャンルの曲を何曲も聴いた方が良い」ということがよく言われます。
僕自身、以前そんな風に思っていました。
ですが、作曲の仕方を学ぶスクールに通っていたころ先生から
「実はそうではない」と教えられ、とても驚きました。
闇雲に何曲も聴いても、作曲能力は向上しません。
それよりも、同じ曲を何度も集中して聴くほうが効果があります。
そして、聴いた曲を作曲ソフトなどで再現する「耳コピー」、
いわゆる「耳コピ」ができるレベルまで曲を聞き込めば、飛躍的に作曲力が身に付いていきます。
今回は、なぜそのように言えるのか、詳しく説明します。
もくじ
作曲出来る人が聴く曲の数は、出来ない人とあまり変わらない
僕は以前、曲を作る人はとにかくすごい量の曲数を聴いていると思っていました。
ところが、作曲の仕方を習う講習会に参加したとき、講師の方がこんなことを言っていました。
「作曲する人って、作らない人と聴いている曲の数ってそんなに変わらないんだよね。」
僕は「えっ?そうなの?」と思いました。
でも僕は、後であることに気がつきました。
僕は元々、音楽を題材にしたゲームが好きで、とにかく沢山プレイしてきました。
僕が一番遊んでいたのが、コナミから出されている「beatmaniaⅡDX」や「ポップンミュージック」です。
どちらも、曲に合わせて鍵盤やボタンを叩くことで、音楽の演奏を体感できるゲームです。
今やゲームセンターに行けば、そのようなゲームのコーナーは定番のものとなっています。
そして、ヘビーなプレイヤーは至る所にいます。
尋常ではない時間をプレイ時間に当てるヘビーゲーマー。
ゲームで遊んでいる間、実に様々なジャンルの曲を沢山、何度も聴くことになります。
ゲームをプレイしながら、毎月何十時間もゲームの曲を聴いていると思います。
しかし、僕の友人を見てみても、ヘビーゲーマーの人だからといって、作曲が出来る人であるとは限らないということに気がつきました。
音楽を沢山聴いているほど、作曲が出来るようになるならば、ヘビーゲーマーの人は漏れなく作曲が出来る人になっているはずです。
ところがどっこい、実際はそうでは無かったのです!
では、作曲出来る人は、そうでない人と何が違うのでしょうか?
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作曲出来る人は、音楽がどうやって作られているか理解している
突然ですがいきなり、「何も見ないでドラえもんを描いてください」と言われて、あなたは描くことが出来ますか?
(ちなみに上の絵は、左が僕の妻、右が僕が描いたドラえもんです。どちらも大変上手に描かれていますね!)
国民的人気アニメですから、多くの方は何度もドラえもんの顔を見たことがあると思います。
ですが、描いてくださいと言われたら、ちゃんと本物のように描ける人と、うまく描けない人がいると思います。
何故、そのような違いが出てくるのでしょう?
それは、ドラえもんの絵をきちんと描ける人は、過去にドラえもんの顔を注意深く観察したことがあり、特徴を捉え、それをよく覚えているからです。
また、自分で描くことが出来るようになるまで練習をしたはずです。
顔や目、口はどんな形か?ヒゲは何本生えているかなど、ドラえもん独自の特徴を分かっているから、正確に絵を書くことができるのです。
逆にドラえもんの絵が書けない人は、何百回もテレビで見ていても、顔の特徴を理解できるほど、ちゃんと見ていません。だから、書けないのです。
これは、音楽でも同じことが言えます。
作曲が出来る人は、自分が作りたいジャンルの曲を単に繰り返し聴くだけではなく、その音楽の特徴や構成を理解しています。ただ聞き流すだけではありません。
どんなメロディ・リズムで、どんな楽器が使われているか。
どれくらいのテンポかなど、そのジャンル独自の特徴をよく理解しています。
だから、自分で同じような特徴を持つ曲を作ることが出来るのです。
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曲の特徴を捉えるのにオススメなのは「耳コピ」!
作曲能力を身につけるためには、自分が作りたいジャンルのうち、一番好きな曲を何度も聴いて、耳でコピーするのが効果的です。
通称、「耳コピ」。
耳コピは、耳で曲を聴いて、作曲ソフトなどで同じ曲を再現することを指します。
市販の楽譜を見て作曲ソフトに打ち込む方法もありますが、これでは単に楽譜をパソコンに写すだけの作業になってしまいます。
その方法では、自分の耳で音楽の構成を聞き分ける技術は身に付きません。
楽譜を見れば、曲の構成を知ることも出来るのですが、そのためには楽譜を読む知識や技術が必要になります。耳コピをする場合、そのような知識や技術は不要なので、すぐに始めることが出来ます。
僕は高校生の頃、beatmaniaⅡDXというゲームにかなりはまっていて、その中の人気曲で自分が1番好きな曲を耳コピしていました。
憧れの曲を、自分の力で再現できたらとてもワクワクしませんか?
僕は当時、プレイステーションというゲーム機の「音楽ツクール かなでーる」という作曲が出来るゲームで、大好きな曲の再現を試みていました。
再現するのは、プロが作った曲なので、なかなか一筋縄ではいきません。
曲をコピーするには、ボーカル、ギター、ベース、ドラムなど、登場する一つ一つの楽器のメロディを聴き分ける必要があります。
実際聴いてみると、同時にいくつもの楽器が異なるメロディで鳴っているので、どんなメロディが流れているのか理解するのはとても大変です。
また、1つのメロディでも、どんなメロディなのか、リズムはどうか、完全に聴き取るのにとても苦労しました。
僕はbeatmaniaⅡDXのサウンドトラックを買ってきて、耳コピしたい曲を何度も何度も聴き直しました。
ここのメロディどうなってるんだろう?と、分からない部分は何度も巻き戻して繰り返し聴きました。
そして、聴き取ったメロディを作曲ゲームで打ち込んだのです。
苦労の甲斐あって、けっこうそれっぽくなってくると、とても達成感を感じました。
そして、1度メロディを聴き取る力が身に付くと、他の曲を聞いても楽器の構成などが分かるようになってくるのです。
そうすると、作曲出来る幅がどんどん広がっていきます。
作曲の幅をどこまでも広げることができる耳コピについて詳しくは、全15話・6時間21分の無料DTM講座の、第2回 「耳コピの重要性と方法」で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらを活用いただけると嬉しいです(^^)v
耳コピをするときは、全神経を集中する
耳コピをするときは、何かをしながらではいけません。曲を聴くことに全神経を集中させることが大切です。
そして、どんなメロディがなっているか、どんな楽器が鳴っているか、聴き取り理解できるまで何度も何度も繰り返し聴きましょう。
同じ曲を100回以上聴けば、大分メロディや楽器の構成がわかってきます。
自分の頭で理解できるようになったら、後はそれを作曲ソフトで打ち込むだけです。
1曲耳コピをやってみると、かなり要領をつかむことが出来ます。
何十曲も行う必要はありません。お気に入りの曲を何曲かやってみるだけで、作曲能力は飛躍的に身についていきます。
作曲能力が大幅に向上する耳コピについては、全15話・6時間21分の無料DTM講座の、第2回 「耳コピの重要性と方法」で詳しく解説しています。ぜひ、こちらを活用いただけると嬉しいです(^^)v
まとめ
今回は、作曲ができる人の特徴について解説しました。
作曲ができる人は、作りたい音楽の特徴をハッキリと理解しています。そして、音楽の中身や特徴を理解するためには、耳コピがとても有効です。
是非、あなたも耳コピにトライして、作曲に挑戦してみてください。
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僕自身、専門的な音楽の勉強や楽器演奏の経験の無いところから、社会人になって作曲ができるようになりました。
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作曲に興味をお持ちでしたら、是非チェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
