作曲をする上で、曲が始まったときに最初に流れる、イントロのメロディってどうするか悩むことはないでしょうか?
僕は以前、なかなかいいメロディが思い付かず、よく煮詰まっていたなぁと思います。
しかし、現在は多くの曲を作ったり、有名な曲を聴いて参考にしたりする中、イントロのメロディにはいくつかパターンがあることが分かりました。このパターンを意識していると、イントロの作曲がしやすくなります。
そこで今回は、イントロを作る上で役に立つ作曲パターンや、かっこいいギターのイントロを作る上で僕が意識していることについて説明します。
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もくじ
イントロとは?
そもそもイントロとは、「introduction(イントロダクション=導入)」の略で、曲の始まりに流れるメロディのことです。
曲全体の役割としては、曲が一番盛り上がる「サビ」に向け、「これから物語が始まる」イメージで作られます。
当然のことですが、イントロでは何も音が無いところから、メロディが始まります。
何もないところから新たにメロディを作ろうとすると、けっこうハードルが高いです。
いい感じのメロディを思い付けばいいのですが、なかなかそういかない場合があります。このとき、既に思い付いたメロディを基にイントロを作るといいです。
新たにメロディを作るより、既にできているものに繋げて作る方が、ずっと思い付きやすいからです。
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パターン1 .間奏のメロディを流用する
もし既にサビのメロディが思い付いているのであれば、その後に自然に繋がる、2番との間奏のメロディを考えます。
実は、多くの曲では、間奏のメロディがイントロと同じ場合が多いです。
サビは、曲の中で一番表現したい部分なので、最初に思い付きやすいと言えます。
そのため、サビ→間奏の順に作ると、間奏を流用すれば、イントロが出来上がる形となります。
イントロが間奏と同じメロディになっている曲は数多くありますが、例として[Alexandros]というバンドの「ワタリドリ」という曲があります。
冒頭のイントロのギターのメロディと、1分19秒ごろの1番と2番の間の間奏が同じメロディになっています。
是非、聴いてみてください。
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パターン2.メインメロディの裏のメロディを使う
その他には、メインメロディの裏で流れているメロディを、イントロで使う方法があります。
これも、先にメインメロディを思い付いていれば、それに対する裏のメロディを考えれば、それをイントロに出来ます。
例としては、スピッツというバンドの「ロビンソン」という曲。
冒頭の印象的で切なげなギターのメロディが、1分34秒あたりから流れるサビで、よく聴くとバックで流れています。
是非、聴いてみてください。
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パターン3 .サビと同じメロディを唐突に入れる
もう1つのパターンとしては、サビのメロディを唐突にイントロに入れるという方法です。
この方法を使うと、なかなかドラマチックな感じになります。
そのため、歌詞も強い表現が使われることが多いです。
ただし、一番の盛り上がりはやはりサビです。
サビと同じメロディを使っていても、落ち着いた感じになっていたり、途中で途切れたりしていることが多いです。
やはり、「これから物語がはじまる」ような序章のイメージになることが多いですね。
サビのメロディが唐突にはじまる例として、GRANRODEOというアーティストの「変幻自在のマジカルスター」という曲があります。
「衝動があって」という歌詞から始まりますが、「衝動」という心を突き動かす言葉から曲がドラマチックに始まっていると思います。
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パターン4 .イントロ用のメロディを始めに作る
これまで3つの方法は、イントロをそれ以外のメロディから連想するように作るものでした。
これらの方法で慣れてきたら、始めからイントロのメロディを考えてもいいと思います。
イントロが、サビなどから独立したメロディになっていると、より曲に深みが増してきます。
イントロが独立している曲と言えば、僕の中ではB’zの「LOVE PHANTOM」が一番と思ってます。
美しい交響曲風のイントロから、突き刺す様なピアノの旋律が絡んできたと思ったら、一気にボーカルのシャウトとも言える「いらない何も捨ててしまおう」というとても感情的な歌詞からスタートします。
この怒涛の展開が、僕は好きです。
かっこいいギターのメロディを使う
また、僕は好きでロック系の曲をよく作っています。そのとき、歌のメロディとは良い感じのギターのメロディを思い付くことがあります。そして、そのメロディを繰り返すことで、イントロを作ることがあります。
↓この曲は、まさに「イントロ用の良い感じのギター思い付いた!」から曲を作り始めました。
↓こちらの曲は、ヘヴィーメタル系の曲で、X-JAPANの様な曲を作ってみたいな~と思ってやってみた曲です。
こちらも、やはりイントロのギターから作り始めました。
このように、歌のメロディとは別のイントロを考えるのは慣れが必要です。
なぜなら、歌のメロディのように、歌い始めから最も盛り上がるサビまで連続しておらず、イントロから歌に入るところで一旦メロディが途切れるためです。このため、ある程度作曲の経験を積んで、「メロディは途切れるけど、自然とつながる」というイントロを作る感覚を身に着ける必要があります。
ただ、このときいきなり「イントロ用の別のメロディを作ろう」とするのではなく、今回ご紹介したパターン2「メインメロディの裏のメロディを使う」など、すでに思い付いているメロディを使っていくといいです。その方が、ハードルが低くなるので、作りやすいからです。
実際、僕が作曲の個別指導をさせていただいている生徒さんでも、「イントロ全然思いつきません…」という状態から、歌のメロディの裏で鳴らしているメロディをうまく使ってイントロや間奏を作ることに成功しました。
そして、イントロを作ることに慣れてきたら、自分が「良いな、かっこいいな」と思える曲を聴いて、その曲から影響を受けることで、段々とかっこいいイントロが作れるようになっていきます。
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ぶっちゃけ、イントロに命かけてる
ここまで、イントロの作り方について解説してきました。
ちなみに、僕の場合かなりの割合でイントロのいい感じのギターのメロディを思いついて、その続きで歌を作るという感じで曲を作っています。
むしろ、ぶっちゃけ、イントロに命かけてます。
正直言って、イントロとか間奏で鳴らしたいメロディのために、逆に歌メロを作っている感があります。
なので、イントロで盛大に盛り上がって、歌メロで落ち着いて、間奏でまた盛り上がる…という一般的なポップスではまずありえないテンションの曲をよく作ります。
2度、雰囲気が変わるイントロが流れる曲
例えば、上の曲はやたらイントロに気合いを入れて、イントロの中で二度雰囲気が変わる曲になっています。
最初に「ジャッジャッジャッ!」って感じの切れのあるギターの伴奏が入り、次に「ジャーーーーンジャーーンジャーーンジャンジャーーーーン」っていう感じのギターが流れて、次にまた「ジャッジャッジャッジャジャッジャッ」という感じで、最初とは別のリズムですがまた切れのあるギターが入る感じです。
この曲は一緒に音楽を創っている仲間と、深夜2時くらいに熱くアレンジをし合って作っていました。
ボーカルメロディに入る前のイントロにやたら熱を入れてしまったため、妻からは「普通は歌が始まると盛り上がるけど、逆に盛り下がるよね」と言われる始末です(笑)でも、僕にとっては褒め言葉でした。だってイントロでかっこいいギター鳴らしたいんだもん。
イントロが長すぎて怒られた曲
上の曲は、宇宙の壮大な感じを表現しようとするあまり、最初1分越えのイントロになってしまいました。
僕は気に入っていたのですが、一緒に活動している音楽仲間から「さすがに長すぎる」と言われて、上のアレンジに落ち着きました。
それでもイントロだけで40秒あるので、ポップスとしてはギリギリ許される長さなのかな~と思っています。
でも、僕は特に縛りを気にせず自由に作っているので、別にどんなにイントロが長くなろうといいかなって思っています。商業音楽を作っているわけではないし。
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何でそんなことになったのか?
僕がなぜそのような曲作りをするようになったのか、元をたどってみると、僕がゲームミュージック、それも特にロールプレイングゲームなどのバトル曲が大好きだからだということに気が付きました。
宿命の敵や、ボス、ラスボスとの闘いを飾るバトル曲はめちゃくちゃかっこいいです。
ポップスのように、歌メロはなく、ずっとサビのテンションが続くようなかっこいいメロディがひたすら流れます。
そのようなバトル曲が大好きだからこそ、自分の作る曲も同じような感じになっています。
歌のメロディより、伴奏作りに気合いが入ってしまいがちなので、ついイントロが長くなってしまうんですね。
イントロが短いと、「え、もう歌始まっちゃうの?」って思ってしまいます(笑)
でも、ゲームミュージックを作る気はなぜかほとんど起きませんでした。
おそらく、本当にゲームミュージックを担当するとなると、「町の曲」とか落ち着いた曲も作ることになるだろうなと思って避けているんだと思います。
というわけで、今はポップス、特にロックとゲームミュージックのバトル曲を融合させるような感じで曲作りをしています。
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まとめ
さて、今回は、イントロを作るには下記のパターンを意識するとやりやすいとお伝えしました。
1. 間奏のメロディを流用する
2. メインメロディの裏のメロディを使う
3. サビのメロディを唐突に入れる
4. イントロ用のメロディを作る
うまくイントロが思い付かないときは、1~3の方法でまず作ってみるといいです。
是非、ご自身の作曲に役立ててみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。