DTMで耳コピをするときの2つの落とし穴と対処法

DTMで作曲をする場合、耳コピをすると曲のメロディやリズム、構成などが分かって作曲に役立ちます。「耳コピ」とは「耳コピー」の略で、音楽を聴いて自分の耳を頼りに、同じ曲をパソコンで再現することです。これによって、作曲力やアレンジ力が高まり、大いに成長することができます。

しかしこの耳コピ、気を付けていないと陥ってしまう2つの落とし穴があります。

今回は、それらの落とし穴と、その対処法について詳しく解説します。

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自分一人でやっていると、正しいピッチが分からなくなる

耳コピは自分の耳を頼りに、パソコンで打ち込みをしていきます。しかし、自分自身に正しい音感が磨かれていない場合、耳コピして作った曲のメロディが実際のピッチ(音の高さ)とずれてしまうことがあります。そして、もし自分ひとりだけでずっと耳コピをしていて、誰かにつくったものを聞いてもらう機会が無い場合、そのピッチのずれに気付けない場合があります。なぜなら、自分が作ったものを聴くと、「これはいいメロディだ」と思って、たとえピッチがずれていても頭の中で都合のいい音に置き換えてしまうからです。

誰しも、自分で自分が間違っているとは思いたくないもの。多少の粗があったとしても、無意識に目をつぶってしまうものです。

以前、ある方のDTM相談を受けたことがあったのですが、その方がまさにこの落とし穴にハマっていました。練習のために、有名曲の耳コピをされていたのですが、メインメロディが本物と微妙に違っていたのです。そして、当人に「誰かに耳コピした曲を聴いてもらっていますか?」と聞くと、誰にも聞いてもらわず一人で作業をしているとのことでした。

 

そのため、自分ひとりだけで耳コピをしていたら、注意が必要です。出来上がった曲を、友人でもいいので聴いてもらうといいでしょう。最初は恥ずかしいと思うかもしれませんが、オリジナル曲を聴いてもらうことに比べれば、ずっと気が楽です。

僕自身、耳コピをしていたときは、出来上がった曲をよく友人に聞いてもらっていました。そのときは、自分が作ったもののピッチが正しいかチェックしてもらおうというつもりはありませんでした。ただ、出来上がったものを聴いてもらいたかっただけでした。

しかし、そのときに、「これはすごい!」とか、「うん、音源をちゃんとしたものにしたらそのまんま原曲と変わらないね」と言われて、とても自信がついたことを覚えています。

それまでは、何度も何度も、繰り返し曲を聴いて、メロディを聞き取るようにしていました。そして、自分なりに「これで完成!」と思えたときに、友人に聞いてもらっていたんです。

このことから、自分が意識していたわけではないですが、友人に聞いてもらったことが、自分で作った曲が正しく原曲を再現しているかの答え合わせになっていたんだなと思いました。

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「予測」によって、成長しなくなる

もう1つ、気を付けていないと陥ってしまう落とし穴があります。それは、「予測」に頼って耳コピばかりしていると、作曲力やアレンジ力の成長が止まってしまうということです。

耳コピは人によっては、コード進行と呼ばれるものを予測することで、効率よくできるようになると言う人もいます。「コード」とは、「ド・ミ・ソ」などの様に音を同時鳴らす和音のことで、「コード進行」とはコードが時間と共に変化するものです。

コード進行は、ポピュラーソングでよく使われるものがあるので、「こうきたら、きっとこのコード進行だろう」と予測できれば耳コピの時間は大幅に短縮されます。

耳コピの目的が、楽譜が無い曲の楽譜を作るためであれば、これで問題はありません。しかし、耳コピを行う目的が、作曲やアレンジの幅を広げるためであれば、予測にばかり頼っていると音楽を聴いたままに再現することができなくなります。こうなると、元の曲のアレンジを正確に吸収することができません。

「予測」にばかり頼るということは、自分の既に知っている知識や経験から、聴き取れない音やコードがどうなっているかの答えを出すということです。このため、効率化のため予測ばかりに頼っていると、今の自分の知識や経験の外に出ることがないのです。これによって、聴き取りのセンスが磨かれず、成長が止まってしまうのです。

これを防ぐためには、自分がよく聴き取れないメロディやリズム、コードなどの聴き取りを予測に頼るのではなく、ありのままの音をそのまま聴き取るようにするしかありません。これには、とても時間がかかりますし、うまく聴き取れないのでフラストレーションが募ります。実際、僕もより自分を成長させるために、耳コピしにくい曲にチャレンジすることがありますが、中々聴き取れずイライラすることもあります。

しかし、苦労の末、何度も何度も聴きとれない音を聴いていると、ある時突然ハッキリとどんな音が鳴っているのか分かるようになります。このとき、自分が聴きとれる音の範囲が一気に広がり、色んな音楽からメロディやコードを聴き取ることができるようになります。これによって、アレンジセンスが格段に高まっていきます。

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まとめ

ここまで説明してきたように、耳コピを行うときはいくつか落とし穴があります。しかし、今回説明した方法で対処していけば、あなたは落とし穴にはまることなく大きく作曲力やアレンジ力を耳コピによって高めていくことができます。

是非、耳コピにチャレンジしてみてください。

僕は、高校生の頃に耳コピをし始めてから作曲に目覚め、現在は耳コピのスキルを活かしてアレンジや作曲指導の仕事をして生活しています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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