パソコンで曲を作るとき、より迫力のある音にするためには、各楽器のボリュームをアップさせる必要があります。
しかし、あまり音量を上げすぎると、コンピュータが表現出来る限界を越えてしまいます。
こうなると、元々の音は歪んでしまい、ノイズのようになってしまいます。
これを「音割れ」と言います。
僕は以前、曲を仕上げるミックスの段階で、この音割れの発生に悩まされていました。
苦労して曲を作っても、音割れが起きてしまうと台無しになってしまうからです。
しかし現在は、パソコンでの作曲について勉強する内、音割れを簡単に回避できる方法があることが分かりました。
それは、リミッターという機能を使う方法です。
そこで今回は、リミッターの役割と使い方について説明します。
↓記事の内容を、動画でも説明しています。画面中央の再生ボタンを押して、ご覧ください。
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リミッターの役割
最大音量を越えた分はリミッターによって圧縮される
リミッターは、設定した音量以上になった音を、一律設定した音量にするエフェクターです。
他にも、似たような効果を持つエフェクターとして、コンプレッサーというものがあります。
コンプレッサーも同じように、一定の音量を越えた音に対して音量を下げる役割があります。
リミッターが一律同じ音にするのに対して、コンプレッサーは一定の割合で音量を圧縮します。
コンプレッサーは、より緩やかに音量を下げるイメージです。
コンプレッサーでも、大きすぎる音量を抑制することが出来ます。
しかし、それでも場合によっては音量が振りきれてしまい、音割れする場合があります。
このように、コンプレッサーを用いても防げない音割れに対して、最後の安全装置としてリミッターを使用します。
リミッターはマスタートラックと言って、各音源のトラックが集約されたトラックに適用します。
トラックとは、各楽器の音が鳴るチャンネルのことです。
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音割れを自動で防ぐことができる
リミッターを使用するまでは、僕は音割れしてしまう部分に対して、手動で音量を下げていました。
しかし、そのような所は曲の中で何ヵ所もあります。
ここを直しても、また他の所が音割れしてる…というように、まるでモグラ叩きをやっているような感じでキリがありませんでした。
しかし、リミッターを使用するようになってからは、そのような面倒に苛まれることは無くなりました。
プロの音源を聞いていると、どれだけ爆音になっても、絶対に音割れしないのがわかります。
どうして音割れがしないんだろう?と不思議に思っていたのですが、リミッターの機能を知ってから納得しました。
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波形の違い
プロの曲の波形(ハードロック)
プロの作品を作曲ソフトに読み込んで見ると、曲の波形(音波の形)がカマボコのような形になっていると思います。(上図)。
これは、音割れするギリギリまで音量があげられているためです。
昔の僕の曲の波形
一方、昔の自分の曲の波形を見てみると、カマボコ上ではなく、密度が少ないスカスカの形になっていると思います(上図)。
これは、音量の小さい所と大きい所の差が大きいため、このような形になります。
このような差を縮めて、全体的に音量を大きくするには、各楽器の音量を高めつつ、コンプレッサーやリミッターを使って音割れを防ぐ必要があります。
コンプレッサーについては下記の記事で詳しく記載していますので、こちらもご覧になってみてください。
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まとめ
ここまで説明してきたように、リミッターを使用すると、音割れの心配がなくなります。
また、音量をアップしても音割れしなくなるため、迫力のある音を作ることが出来ます。
是非、試してください。
僕は、普段Cubaseという作曲ソフトを使っています。
Cubaseを使った、リミッターの実践的な使い方については、下記記事をご覧下さい。
「Cubaseの使い方【ミックス編・エフェクト】リミッター」
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。